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恋セヨ乙女
第7章 鞠華と恭也
「恭也溜まってた?」


「……」


「それとも…」


処理する俺の背に鞠華が抱きつく。
裸の胸が触れ、ふいに電車の中の出来事が頭を過った。


俺にすがる鈴村さんの……


「………」


「ねぇ恭也」


「………」


「恭也ってば!」


「………あ、何?」





「…もう一回シよ?」


鞠華が耳元で囁く。


「次はもっと気持ち良くしてあげる」


「鞠華…」


「余計なことなんか考えられなくなるくらい」


思わず鞠華の方を向くと唇を奪われた。
舌を差し込み俺の髪を撫でながらベッドに倒れ込む。



二人はもつれるように手足を絡ませ噛みつくようなキスを交わす。



淫靡な空気が籠る寝室はキスの深まりと共にその密度を濃くしていき…


鞠華と俺はまた溺れるように抱き合った。







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