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第9章 デート

主は、正月の年始参りの応対に追われた日々を送っている。

当然、葵も真紀も。

ひとり取り残され、本来の自分も見失いさまよう私は、寂しさもあった。

忙しい合間をぬって、主が、麻以を抱きしめ、今、デートをしている。


『なんか、嬉しい』


『凄く楽しい！だろ？（笑）』


『はぁい！！』


おみくじを引いて、あー、小吉だょ…

御主人様は何？

おしるこ食べたい！

プリクラ撮ろうよぉ！


くだらないことに、笑い、ふくれ、子供に返ったように はしゃいだ。

楽しい１日は あっという間に過ぎていった。



帰り道、麻以は言った。


『麻以はもう元気です！…御主人様、弄られたいです…普通の子に飽きてしまいました…麻以は奴隷です。』