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喫茶室白百合から愛を込めて
第5章 メンヘラ系の婚活付き添い
パーティー会場から、
乙女の祈りならぬ、乙女の叫びが聞こえてきた。



ドヤドヤ、ナンダ、ナンダ、ナンダ





それと同時に大勢の人だかりが集まった。





野次馬は…夕美と彼女が介抱している



受付嬢の周辺を取り囲んだ。






「あの…何でもありません。お騒がせしました。





受付の女性が気分を悪くしたようですの…。
ええ、その…」








しどろもどろな夕美の言い分を聞いた野次馬は、





「『おとこ嫌い!』


とか言う叫び声が意味不明なんだよ、




人騒がせだな…」










そんな心の無いイヤミを囁く、婚活パーティー女性参加者が…





口元を押さえて
オトコ言葉を呟いたことを、








上手く取り繕おうと誤魔化そうとした。





ハムを糸でキツく巻いた体型の際立つ、






廃れたはずのアゲハメイクをした








キャバ嬢のようなお嬢様がいた。







「さっきは…『キャーキャーッ、男はキライ-!!触らないでイヤらしい!』





って言ってたけれどマジで?」








スピンターンをわざとらしく決めて、




シックな出で立ちで恰好つけていた、





イケメンの上に背の高さがヒールを履いた夕美と同じくらいの



180cmは悠にある婚活パーティー参加者と思われた男性が、





夕美にまたもや声を掛けて来た。





「救急車呼びましょうか…」










受付女性を抱きかかえて、







夕美は静かな声で言った。









「そんなに、その受付の子は重症なのかい?」









男性は…ヘラヘラ笑いながら









自分のおでこに手を当てて、




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