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喫茶室白百合から愛を込めて
第7章 振り出し
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「バーボンをボトルで持って来て、それと渇きモノを適度にね。
あとは、レモンとお湯割りできるように支度しといて貰えます?」
末名賀麻衣子は、
何食わぬ顔で美咲恵美さんへ注文した。
「分かりました。では、暫くお待ち下さい。」
【喫茶室白百合】
夜の部は始まったのだった。
夕美の注文したモーニングセットが、
バーボンのボトルとレモンの輪切り、
渇きモノのナッツ類、
お湯が並々と入っていると
想われた陶器のジャーを美咲恵美が運んできた。
かしこまった夕美へと、末名賀麻衣子がお酒を作り、
差し出した。
乾杯をしましょうよ…。
女医の素顔と普段の末名賀麻衣子さんは、
特別な差はないように想いながらグラスを合わして、
グイッとバーボンお湯割り、
砂糖をまぶしたレモン輪切り入りを、
夕美は一気に飲み干した。
いい飲みっぷりだわ…夕美さん、繊細かつ大胆不敵なのね‥
末名賀麻衣子は長い睫毛をしている夕美の瞳を
マジマジと見つめた。
そんなに見ないで下さい…。
ンフフーン…睫毛が可愛らしい!
美しい瞳…夕美って呼んでイイかしら?
末名賀麻衣子は酔いが回
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