この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第7章 麻由子~夫の浮気相手、その夫
「あ、あの・・・・・・・・」
どうにも耐えきれず、麻由子は口を開いた。
だが、それが聞こえなかったかのように、相沢もまた声を出した。
「汚い部屋でしょう」
「えっ?」
男の言葉に、麻由子は言葉に詰まった。
「私が好きに散らかしますからね。妻は帰宅したら眠るだけなんです。働けるだけ、働かせてしまってますから」
「・・・・・・」
「彼女には本当に悪いことをしています」
男の表情には、妻に対する真摯な光が宿っていた。
「相沢さん、あの・・・・・」
「・・・・・」
「私、少し片付けますわ」
自分でも想像していなかったことを、麻由子は口にした。
この妙な空気を和ませるためには、そうしたほうがいいような気がした。
「しかし、奥さん」
「いいからお座りになっていてくださいな」
立ち上がった麻由子はそう言うと、台所に向かった。
そして、洗われぬままに放置されていた食器に向かった。
「奥さん、困ります、そんなことをされてしまっては・・・・・・」
「平気ですから。いつもやってますので」
その言葉が、彼の妻、かすみへの皮肉に聞こえることを感じながら、麻由子は食器を洗い始めた。
お湯を使うことなく、麻由子は冷たい水で重ねられた皿を順に洗って行った。
「すみません、奥さん」
麻由子にそう頭を下げると、彼は立ち上がり、隣の部屋に行った。
「後からそちらも掃除しますわ」
部屋を片付けにいった様子の男の背中に、麻由子は声をかけた。
いったい私は何をしているというの・・・・・
夫の浮気相手の家で、家事を手伝うなんて・・・・・・
いえ、あなたはこの前失礼な態度をとったわ。その償いよ・・・・・・・・
相反する声が、麻由子の胸の中で交錯する。
15分程経った。
大量の食器が、何とか全て洗い終わりそうだった。
次はどうしようかしら・・・・・・・
麻由子は襖に閉ざされた男の就寝スペースをちらりと見た。
思い切って、そこを掃除しようか・・・・・
そのときだった。
麻由子はすぐ背後に男が立っていることを感じた。
「奥さん・・・・・・・・」
麻由子は前を向いたまま、動くことができなかった。
男の手が、麻由子の腰に触れた。
どうにも耐えきれず、麻由子は口を開いた。
だが、それが聞こえなかったかのように、相沢もまた声を出した。
「汚い部屋でしょう」
「えっ?」
男の言葉に、麻由子は言葉に詰まった。
「私が好きに散らかしますからね。妻は帰宅したら眠るだけなんです。働けるだけ、働かせてしまってますから」
「・・・・・・」
「彼女には本当に悪いことをしています」
男の表情には、妻に対する真摯な光が宿っていた。
「相沢さん、あの・・・・・」
「・・・・・」
「私、少し片付けますわ」
自分でも想像していなかったことを、麻由子は口にした。
この妙な空気を和ませるためには、そうしたほうがいいような気がした。
「しかし、奥さん」
「いいからお座りになっていてくださいな」
立ち上がった麻由子はそう言うと、台所に向かった。
そして、洗われぬままに放置されていた食器に向かった。
「奥さん、困ります、そんなことをされてしまっては・・・・・・」
「平気ですから。いつもやってますので」
その言葉が、彼の妻、かすみへの皮肉に聞こえることを感じながら、麻由子は食器を洗い始めた。
お湯を使うことなく、麻由子は冷たい水で重ねられた皿を順に洗って行った。
「すみません、奥さん」
麻由子にそう頭を下げると、彼は立ち上がり、隣の部屋に行った。
「後からそちらも掃除しますわ」
部屋を片付けにいった様子の男の背中に、麻由子は声をかけた。
いったい私は何をしているというの・・・・・
夫の浮気相手の家で、家事を手伝うなんて・・・・・・
いえ、あなたはこの前失礼な態度をとったわ。その償いよ・・・・・・・・
相反する声が、麻由子の胸の中で交錯する。
15分程経った。
大量の食器が、何とか全て洗い終わりそうだった。
次はどうしようかしら・・・・・・・
麻由子は襖に閉ざされた男の就寝スペースをちらりと見た。
思い切って、そこを掃除しようか・・・・・
そのときだった。
麻由子はすぐ背後に男が立っていることを感じた。
「奥さん・・・・・・・・」
麻由子は前を向いたまま、動くことができなかった。
男の手が、麻由子の腰に触れた。