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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第9章 玲奈~セクハラ常習犯に狙われた人妻
「知らなかったよ、奥さんがここまで歌好きとは」
ソファに腰を沈めた男が、ウイスキーを舐めながらつぶやく。
歌うのはもっぱら女性客であった。
男の隣で座り、時には立ち上がり、玲奈は何曲をも歌い続けた。
「柳田さんも歌はお好きだって聞きましたけど」
「俺はそれほどでもないさ」
「よくこんな風に女性とカラオケにいらっしゃるとか」
「二人きりになれるからな」
悪びれることもなく柳田は言った。
玲奈が事前に選択したその個室。
それは、このカラオケ店でも一番狭い部屋で、2人客専用だった。
巨大な画面の前に、ソファが直線に置かれているだけだ。
何もしなくても、2人の距離は接するほどに近かった。
「乾杯しなおそうじゃないですか、奥さん」
曲が途切れたところで、柳田がそう提案した。
入店してから30分近くは経過している。
「いいわ」
立って歌い続けていた玲奈は、明らかに暑そうだった。
「失礼しますね」
着続けていた上着を脱ぎ捨て、ハンガーにかける。
純白のブラウスに黒のスーツスカートになった人妻の肢体を、男の視線が射る。
上半身の肉体の曲線を、やや小さめのシャツがくっきりと描いている。
胸元がなまめかしく盛り上がっている。
背中側にはブラがかすかに透けて見えるようだ。
ソファに座った玲奈は、柳田と乾杯した。
ドアから見て、人妻は奥の方に座っている。
男は最初から上着など着ておらず、ノーネクタイであった。
水割りを傾けながら、2人は何かを伝えあうように見つめあった。
「奥さん、何を企んでるんだい」
「何のことかしら」
密着するほどに近い柳田に、玲奈はしかし、全く臆する気配を見せない。
「この部屋に俺を誘い込んだのは罠だろう」
「罠?」
「ここで俺があんたにハラスメント行為をする。それを映像に記録する。違うか?」
「だったらどうしますか、柳田さん」
グラスの中の氷を僅かに鳴らしながら、玲奈はクールに言った。
「記録されるのがこわいかしら」
柳田はしばらく沈黙した。
だが、彼の表情には笑みが浮かんでいる。
「俺はね、勝気な女に一番興奮するんだよ」
「あら、そうなの?」
「しかもそれが、栗原の奥さんとなればな」
玲奈の表情に、僅かに戸惑いの色が浮かぶ。
ソファに腰を沈めた男が、ウイスキーを舐めながらつぶやく。
歌うのはもっぱら女性客であった。
男の隣で座り、時には立ち上がり、玲奈は何曲をも歌い続けた。
「柳田さんも歌はお好きだって聞きましたけど」
「俺はそれほどでもないさ」
「よくこんな風に女性とカラオケにいらっしゃるとか」
「二人きりになれるからな」
悪びれることもなく柳田は言った。
玲奈が事前に選択したその個室。
それは、このカラオケ店でも一番狭い部屋で、2人客専用だった。
巨大な画面の前に、ソファが直線に置かれているだけだ。
何もしなくても、2人の距離は接するほどに近かった。
「乾杯しなおそうじゃないですか、奥さん」
曲が途切れたところで、柳田がそう提案した。
入店してから30分近くは経過している。
「いいわ」
立って歌い続けていた玲奈は、明らかに暑そうだった。
「失礼しますね」
着続けていた上着を脱ぎ捨て、ハンガーにかける。
純白のブラウスに黒のスーツスカートになった人妻の肢体を、男の視線が射る。
上半身の肉体の曲線を、やや小さめのシャツがくっきりと描いている。
胸元がなまめかしく盛り上がっている。
背中側にはブラがかすかに透けて見えるようだ。
ソファに座った玲奈は、柳田と乾杯した。
ドアから見て、人妻は奥の方に座っている。
男は最初から上着など着ておらず、ノーネクタイであった。
水割りを傾けながら、2人は何かを伝えあうように見つめあった。
「奥さん、何を企んでるんだい」
「何のことかしら」
密着するほどに近い柳田に、玲奈はしかし、全く臆する気配を見せない。
「この部屋に俺を誘い込んだのは罠だろう」
「罠?」
「ここで俺があんたにハラスメント行為をする。それを映像に記録する。違うか?」
「だったらどうしますか、柳田さん」
グラスの中の氷を僅かに鳴らしながら、玲奈はクールに言った。
「記録されるのがこわいかしら」
柳田はしばらく沈黙した。
だが、彼の表情には笑みが浮かんでいる。
「俺はね、勝気な女に一番興奮するんだよ」
「あら、そうなの?」
「しかもそれが、栗原の奥さんとなればな」
玲奈の表情に、僅かに戸惑いの色が浮かぶ。