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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第10章 菜々姫~囚われた戦国の美妻
「若い連中が無礼な真似をしたようだが、悪く思わんでくれ」
板敷の広間の一段上がった奥に座る老人が、細い目を浮かべて言った。
「我らはただ、藤川の残党を探しておるだけじゃ」
荒紐で胴をそして両腕をきつく縛られたまま、菜々は老人の姿をじっと見つめた。
小袖の下になまめかしく盛り上がる菜々の胸元。
縛り上げた紐が肢体に食い込み、形のいい乳房がくっきり浮かびあがっている。
その隣で、甚八もまた同様に縛り上げられ、無言のまま座っている。
山中で遭遇した集団に、菜々と甚八はこの場所に連行された。
あの崖から遠くに見えた集落の外れにある、広大な屋敷。
藤川の国の果てにあるこの屋敷の主が何者なのか、菜々にはわからない。
「わらわを解放してくだされ」
菜々は、城の正室である雰囲気を完全に消し去り、殊勝に言った。
「そなたたちが藤川の残党でないとわかったときには、その紐を解いてつかわす」
手元にある煙管をつまみながら、老人は言った。
白髪が目立つが、痩せた体つきは若いころの強靭さを維持しているようだった。
黒々とした肌が、妖しげに光っている。
眼光は鋭く、ただの農民でないことは一目でわかった。
ならば、いったい何者であるのか・・・・・・。
「ここは藤川の国でございましょう」
菜々は、自らの疑問と不安をぶつけた。
「何故に、藤川に反旗を翻そうとなさる」
「農民の割には随分立派な意見を申されることよ」
「い、いえ・・・・、ただ、わらわは藤川殿にはどこまでも、と・・・・」
「われらは何百年も以前からこの地で生き残ってきた」
「・・・・」
「戦国の世でわれらがすべきことは何か、そなた、おわかりか」
鋭い眼光に圧倒され、菜々は言葉を失う。
甚八は、自らが座るわらを黙して見つめているだけだ。
「なりふり構わず生き残ることよ」
老人は、力を籠めて煙管を握った。
細くいやらしい視線が、菜々の肢体を犯すように這っていく。
板敷の広間の一段上がった奥に座る老人が、細い目を浮かべて言った。
「我らはただ、藤川の残党を探しておるだけじゃ」
荒紐で胴をそして両腕をきつく縛られたまま、菜々は老人の姿をじっと見つめた。
小袖の下になまめかしく盛り上がる菜々の胸元。
縛り上げた紐が肢体に食い込み、形のいい乳房がくっきり浮かびあがっている。
その隣で、甚八もまた同様に縛り上げられ、無言のまま座っている。
山中で遭遇した集団に、菜々と甚八はこの場所に連行された。
あの崖から遠くに見えた集落の外れにある、広大な屋敷。
藤川の国の果てにあるこの屋敷の主が何者なのか、菜々にはわからない。
「わらわを解放してくだされ」
菜々は、城の正室である雰囲気を完全に消し去り、殊勝に言った。
「そなたたちが藤川の残党でないとわかったときには、その紐を解いてつかわす」
手元にある煙管をつまみながら、老人は言った。
白髪が目立つが、痩せた体つきは若いころの強靭さを維持しているようだった。
黒々とした肌が、妖しげに光っている。
眼光は鋭く、ただの農民でないことは一目でわかった。
ならば、いったい何者であるのか・・・・・・。
「ここは藤川の国でございましょう」
菜々は、自らの疑問と不安をぶつけた。
「何故に、藤川に反旗を翻そうとなさる」
「農民の割には随分立派な意見を申されることよ」
「い、いえ・・・・、ただ、わらわは藤川殿にはどこまでも、と・・・・」
「われらは何百年も以前からこの地で生き残ってきた」
「・・・・」
「戦国の世でわれらがすべきことは何か、そなた、おわかりか」
鋭い眼光に圧倒され、菜々は言葉を失う。
甚八は、自らが座るわらを黙して見つめているだけだ。
「なりふり構わず生き残ることよ」
老人は、力を籠めて煙管を握った。
細くいやらしい視線が、菜々の肢体を犯すように這っていく。