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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第10章 菜々姫~囚われた戦国の美妻
広間の最奥部にいた老人が立ち上がったのはすぐであった。

無言であった。

だが、その両目はぎらぎらと興奮の輝きをたたえている。

そこにいる全ての者を圧倒的な存在感で制したまま、裸の男女に近づいていく。

男の裸体が引きはがされる。

抵抗することなく、甚八は広間の端に弾き出された。

何も身につけることもなく、濡れた裸体を曝け出した城の正室が残された。

老人は自らの衣服を脱ぎ去った。

年齢を感じさせない、見事に鍛えられた肉体がそこにあった。

既に、下半身のものは凶暴に変貌している。

菜々の両脚が広げられる。

無意識の状態から覚醒するように、菜々の表情が僅かに歪む。

うっすらと瞳を開く菜々。

この男に弄ばれることを本能で感じ取り、菜々は小さく首を振る。

構うことなく、老人が、荒々しく菜々を貫く。

「あっ・・・・・・・」

再び瞳を閉じ、菜々は低い声を漏らす。

襲い掛かった老人が、激しく腰を振り始めた。

「ううんっ・・・・・・・」

唇を噛みしめる菜々は、怒りの視線で上にいる老人を見つめる。

老人の表情に笑みが浮かぶ。

その腰の突きが激しさを増す。

菜々が首を振る。

「あっ・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・・」

僅かな快楽の色が、菜々の声に漂い始める。

「どうじゃ・・・・・・・・・」

老人が、初めて言葉を漏らす。

抵抗するように裸体をばたつかせ、細い腕を投げ出した菜々。

指先に、銀色の鎖が絡む。

「・・・・・」

体奥で、菜々はその十字に祈りをささげた。

男に好きなように陵辱されながらも、菜々は視線を横に投げた。

広間から、彼の姿が消えていることに気づく。

祈りが天に通じようとしていた。

僅かに残されていた広間のかがり火が、突然消えた。

漆黒の闇が訪れる。

「何事じゃ!」

陵辱行為を止め、老人が叫ぶ。

盗賊一味が一斉に騒ぎ始めた。

何者かの声が聞こえたのは、そのときだった。

「火じゃ!」

「火が放たれたぞ!」

屋敷の外に、わっという勢いで炎の気配が生まれた。

「無礼者! わらわを誰とこころえる!」

闇の中、菜々は老人を突きとばし、立ち上がった。

裸のまま、十字を握りしめ、そして、叫んだ。

「甚八!」

疾風が菜々のもとにやってきた。
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