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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第14章 瞳~図書館での出来事
「はい・・・・」

抵抗すればいいのに、どういうわけか、それができない。

西洋古典文学コーナーの一画は、今日も人の気配はなかった。

長い書棚が何か所か屈折するように配置され、奥まで伸びている。

彼に指示されたまま、瞳は最奥部まで歩き、書棚を黙って見つめた。

窪んだように置かれた書棚のせいで、館内からは死角になる場所だった。

傍らには巨大な窓が設置され、夏空の下、図書館外の林が見える。

「そのまま棚に向かいなさい」

瞳は彼に背を向け、そこにある本を見つめるように立った。

彼の手が肩越しから伸び、一冊の本を手にした。

本を開き、瞳に持つように促す。

「このページを見つめて」

細かな文字と共に、説明を施すためのイラストが描かれている。

自宅に持ち帰った本に描かれたイラストより、更に過激な光景がそこにはあった。

いやらしい・・・・

中世の城と思われる場所で、美しい女性が服を剥ぎ取られている。

巨大なテーブルに腹ばいに寝かされ、両手を後方で縛られていた。

口には猿ぐつわが強制され、表情を苦悶で歪ませている。

周囲には、高貴な服装を着た男女が数名、笑みを浮かべて見つめている。

「中世ヨーロッパ貴族の余興です」

「・・・・・」

「性への興味は、地位の高い人間ほど高かったのかもしれません」

藤崎の声をおぼろげに聞きながら、瞳は本の中の絵にくぎ付けになった。

彼の手が、ワンピース越しに瞳の腰に触れる。

「藤崎さん・・・・」

僅かに首を振りながら、瞳がささやく。

「動かないで。ただ本だけを見つめなさい」

腰の曲線を何度か撫でた後、その手がやがて瞳の丸いヒップを包んでいく。

細身ながら、そこは十分すぎるほどの豊満な曲線を描いていた。

薄いワンピース生地。

昨日、デニムから撫でられたのとはまるで違う、濃厚な感触。

瞬く間に、瞳の肢体に熱い気配が拡散していく。

それは、未知の官能の予感でもあった。

彼の指先が、人妻のミニスカートをまくるように裾を掴む。

「いけません・・・・」

唇を噛みしめ、強く首を振る瞳。

構うことなく、彼はその中に手を滑り込ませた。

そして、下着を覆うように掴み、豊かな美尻を情熱的に愛撫した。

「・・・・」

本を強く握りしめたまま、瞳は僅かに顎を上に向け、唇を開いた。
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