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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第17章 千鶴~相撲部屋の美しき女将
「楽しみだな、あの小さい奴は」

千鶴は、少し離れた升席に座る好角家らしい老人二人の会話を聞いた。

「下半身がいい」

「ウルフがまだ無名だったころ、同じような相撲をとっただろう」

「吊り上げられて、下ろされた瞬間に首投げで勝った」

「浦松、か。顔つきも精悍だ。覚えておこう」

興奮冷めやらぬ女将は、目頭に熱いものを感じた。

早く親方に知らせなきゃ・・・・

千鶴は足早に国技館を後にした。

鉄平が部屋に戻ったのは昼前だった。

ちゃんこをゆったりと食べている親方のそばで、鉄平は頭を下げた。

「で、勝ったか?」

傍らには女将が座っている。

既に女将からうるさいぐらいに結果を聞かされていたが、親方は鉄平にそう訊いた。

「おかげさまで勝つことができました」

「女将が興奮して大変だよ」

「いやですわ、親方、そんなこと・・・・」

鉄平は、女将が困惑して顔を赤らめる姿を初めて見た。

「大逆転だったそうだな」

その言葉に少し誇らしげに笑った鉄平に冷水をかぶせるように、親方は言った。

「逆転はうちの相撲じゃない。最初から主導権を握って勝つようにならんといかんぞ、浦松」

「はい・・・・」

「稽古、稽古、そしてまた稽古あるのみ」

親方の前を辞した鉄平は、付け人としての役割に戻った。

鉄平が付いている関脇、北瀬山が間もなく国技館に向かうのだ。

関脇の明け荷を準備していると、兄弟子、柿本が近づいてきた。

「浦松、勝ったんだって!?」

かつて見せたことのない満面の笑顔を浮かべた柿本。

さすがの兄弟子も、今回は自分の負けを認めたのだろう、と鉄平は思った。

「へい、浦松!」

外国人のように手のひらを上げ、柿本は鉄平にハイタッチを求めるような仕草を見せた。

鉄平はつい笑顔を見せて、それに応えようと手を上げた。

だが、手のひらが触れ合う瞬間、柿本はそれを嫌うようにひっこめ、鉄平の右手はむなしく空を切った。

「調子に乗るなよ、浦松」

そういいながらも、柿本は親密そうに鉄平を抱き寄せ、こうささやいた。

「女将さん、今夜、してくれるぜ」

「えっ?」

「新弟子が前相撲に勝ったら、その夜に、って決まってるんだよ」

鉄平は柿本の顔を見つめた。

「浦松、もう興奮してるのか」

柿本にからかわれる鉄平の胸の中で、女将のなまめかしい唇が描かれている。
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