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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第18章 貴子~息子の友人の父親との出来事
「陽太君、そろそろ帰ろうか!」
夕食の準備をしながら、貴子はリビングに向かって声をあげた。
返事はない。
「困った子たちねえ」
陽太の祖母から連絡があったのは、子供たちが学校から戻ってくる直前だった。
急な都合ができたということで、夕方まで不在にしなければならない、とのことだった。
陽太の父親は仕事を早く切り上げ、午後7時頃には帰宅するらしい。
いつもは陽太の家で遊ぶ二人だが、今日は貴子の自宅で午後を過ごしている。
「そろそろお父さんが帰ってくる時間ね」
貴子は急いでリビングに向かった。
子供たちはTVゲームにも飽きたのか、部屋中を走り回っている。
「ほら、もうおしまい!」
貴子の叫び声に、息子の隼人が不満そうに言った。
「ママ、もう少しいいでしょう?」
「駄目よ、陽太君のパパが心配するわよ」
陽太もまた、残念そうな顔つきでつぶやいた。
「ちぇっ、もうおしまいかあ」
ぐずっている二人をけしかけ、貴子は廊下に出た。
外はもう、夜の気配が漂い始めている。
階段を昇り始めたとき、貴子の背後から声がかかった。
「すみません、すっかりご迷惑をおかけしてしまって」
スーツ姿でコンビニの袋を持った陽太の父親がそこにいた。
「パパ!」
嬉しそうに陽太が駆け寄る姿を見て、貴子は安堵を得た。
「お仕事、早く終わらせたんですか?」
慌てて帰宅した様子の陽太の父親を見つめながら、貴子は訊いた。
「ええ、今日は強引に帰ってきました」
一瞬、貴子は嫉妬に似た感情を抱いた。
貴子の夫がこんな時間に帰宅することは、まずあり得ない。
貴子は、陽太の父親が持つコンビニの袋に弁当が入っていることに気付いた。
「本当にお世話になりました。隼人君、また陽太と遊んでくれよな」
父親の台詞の後、陽太が本音を漏らすようにつぶやいた。
「いいなあ、隼人は。いつもママがいて」
「すみません、じゃあ、失礼します」
「何かあったらいつでも遠慮なく言ってくださいな」
頭を下げ、足早に階段を昇っていく父子を、貴子は笑顔で見つめた。
だが、何か心に引っかかるものがあった。
やっぱりママがいないのが寂しいんだわ・・・・
「ねえ、ママ、晩御飯何?」
「何かしらねえ」
息子の手を引きながら部屋に戻る途中も、貴子は今別れた父子のことを考えていた。
夕食の準備をしながら、貴子はリビングに向かって声をあげた。
返事はない。
「困った子たちねえ」
陽太の祖母から連絡があったのは、子供たちが学校から戻ってくる直前だった。
急な都合ができたということで、夕方まで不在にしなければならない、とのことだった。
陽太の父親は仕事を早く切り上げ、午後7時頃には帰宅するらしい。
いつもは陽太の家で遊ぶ二人だが、今日は貴子の自宅で午後を過ごしている。
「そろそろお父さんが帰ってくる時間ね」
貴子は急いでリビングに向かった。
子供たちはTVゲームにも飽きたのか、部屋中を走り回っている。
「ほら、もうおしまい!」
貴子の叫び声に、息子の隼人が不満そうに言った。
「ママ、もう少しいいでしょう?」
「駄目よ、陽太君のパパが心配するわよ」
陽太もまた、残念そうな顔つきでつぶやいた。
「ちぇっ、もうおしまいかあ」
ぐずっている二人をけしかけ、貴子は廊下に出た。
外はもう、夜の気配が漂い始めている。
階段を昇り始めたとき、貴子の背後から声がかかった。
「すみません、すっかりご迷惑をおかけしてしまって」
スーツ姿でコンビニの袋を持った陽太の父親がそこにいた。
「パパ!」
嬉しそうに陽太が駆け寄る姿を見て、貴子は安堵を得た。
「お仕事、早く終わらせたんですか?」
慌てて帰宅した様子の陽太の父親を見つめながら、貴子は訊いた。
「ええ、今日は強引に帰ってきました」
一瞬、貴子は嫉妬に似た感情を抱いた。
貴子の夫がこんな時間に帰宅することは、まずあり得ない。
貴子は、陽太の父親が持つコンビニの袋に弁当が入っていることに気付いた。
「本当にお世話になりました。隼人君、また陽太と遊んでくれよな」
父親の台詞の後、陽太が本音を漏らすようにつぶやいた。
「いいなあ、隼人は。いつもママがいて」
「すみません、じゃあ、失礼します」
「何かあったらいつでも遠慮なく言ってくださいな」
頭を下げ、足早に階段を昇っていく父子を、貴子は笑顔で見つめた。
だが、何か心に引っかかるものがあった。
やっぱりママがいないのが寂しいんだわ・・・・
「ねえ、ママ、晩御飯何?」
「何かしらねえ」
息子の手を引きながら部屋に戻る途中も、貴子は今別れた父子のことを考えていた。