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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第18章 貴子~息子の友人の父親との出来事
その日の夜も夫の帰宅は遅かった。

息子を寝かせた後、貴子は時間をかけてシャワーを浴びた。

どういうわけか気持ちが高ぶっているように感じる。

熱いお湯で肌を濡らしながら、貴子は夫との関係のことを考えた。

最後に夫に抱かれたのは、いったいいつだっただろう。

それは、簡単には思い出せないほどに、過去の行為のように思えた。

37歳になってもなお、貴子はスタイルのいい肢体を維持している。

夫だって、そこには不満を抱いていないはず。

2人がベッドで過ごす時間が減ったのは、単に夫が多忙なことが原因だ。

小ぶりだが形のいい胸元にソープを塗りながら、貴子は考えを巡らせていく。

夫を責めるわけにはいかない。

でも、少しぐらい私のことをかまってくれても・・・・

毎日午前、パートに出かけるスーパーで、貴子は頻繁に男性に声をかけられる。

スーパーに出入りしている業者には、調子のいい男性が多い。

「奥さん、今日も綺麗だねえ」

「いい腰してるなあ、奥さん。旦那がうらやましい」

「どう、今度一晩付き合ってよ」

卑猥な言葉で遠慮なく責めてくる何人もの男たち。

彼らに誘われる度、貴子は戸惑いながらも、どこかで嬉しさをも感じていた。

「駄目ですよ。子持ちは忙しいんですから」

「いつもつれないねえ、奥さん」

夫以外の男性たちと他愛のない会話を交わすことを、貴子はどこかで楽しんでさえいた。

妻がそんな風に男たちに声をかけられていると、夫は果たして想像しているのだろうか。

全身に広げた石鹸を洗い流しながら、貴子はふと、息子の友人のことを思いだした。

1年間限定で、父子だけで過ごしている家庭。

今日の様子を見る限り、子供はやはり母親の不在を寂しがっているようだ。

いや、それは子供だけではないのかもしれない。

貴子の脳裏に、夕刻、息子の許に駆け付けた父親の姿が浮かんだ。

スーツ姿の彼は、どこか精悍で、頼もし気に見えた。

妻が不在のまま、毎日を過ごす彼。

そこにどんな不自由さがあるのか、貴子にはよくわからない。

裸体を包んでいたソープはすっかり洗い流された。

だが、貴子はなおもシャワーを浴び続けている。

服を脱ぎ、浴室に入ってきたとき以上に、気持ちが高ぶっている。

それは、シャワーの熱いお湯だけが理由ではなかった。
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