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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第19章 亜依子~新婚旅行での出来事
「想像以上に空いているみたいだよ」

米国東海岸に向かうハネムーン。

日本の夕方発のフライトは、12時間以上かかる長旅だ。

二人は奮発してビジネスクラスを手配しようとしたが、満席のために予約できなかった。

搭乗アナウンスが開始され、二人は今、機内通路をエコノミークラスの座席へと向かっている。

「団体旅行のお客様が急きょキャンセルされましたから、今日はエコノミーでもかなりゆったりできると思います」

チェックインの際、カウンターのスタッフにこう案内されたが、どうやらその言葉通りのようだ。

「哲也、隣は誰もいないかも」

搭乗券を握りしめながら、亜依子は夫に続いて機内の後方に向かった。

そのとき、突然声がかかった。

「Hi, madam, we meet again」

「えっ?」

声の主を知った亜依子は言葉に詰まった。

先ほど、空港内でスーツケースをぶつけてしまった男性が窓際の席にいたのだ。

「Wow, we are on the same flight」

笑顔で声をかけてくる彼に、亜依子は何も言うことができなかった。

どういうわけか鼓動が高鳴り、頬が赤く染まってくる。

そんな亜依子の様子を、彼は紳士らしく穏やかな視線で見つめている。

彼は確か、子供に土産を買うとか言っていたはずだ。

亜依子は慣れぬ英語を何とか紡ぎ出した。

「Did you buy souvenir ?」

「I got very nice one」

車のおもちゃらしいものをかざして答えた後、彼は亜依子を見つめ、微笑んだ。

「It seems you have just started the honeymoon. I envy your husband a lot」

ハネムーンだね、と言っているようだが、亜依子には彼の言葉の意味がよく掴めない。

「Madam, you had better go now. Have a nice flight」

「Thank you…」

亜依子は軽く会釈をし、再び夫の後を追って通路を急いだ。

二人の席は機内最後部に近い場所の中央列にあった。

隣は勿論、どうやら周囲にはほとんど客はいないようだ。

「亜依子、のんびりできそうだな」

「うん」

夫と接するほどに並んで座り、亜依子は再び躰が火照っていることに気付いた。
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