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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第21章 希実子〜診察室の女医
「西崎さん、西崎さん・・・」

誰かが呼んでいる。

「西崎さん、起きてください」

体を揺さぶられ、西崎は目を開いた。

「随分眠いみたいですね」

白衣を着た若い看護師が、からかうように声をかけた。

「先生、おまちかねですよ」

西崎はこの待合スペースにきた時のことを思い出した。

不安に包まれたまま、俺はこのソファで目を閉じた。

そのまま眠ってしまったというのか・・・

「早くしてください」

きびきびとした看護師に促され、西崎はその場に立ち上がった。

「早野希実子」

その名前を確認し、彼は診察室のドアをノックした。

「どうぞ」

椅子に座った女医が、何枚かの書類を見つめている。

白衣に包んだ細身の肢体。

タイトスカートから伸びる細い脚。

色気を漂わせた知的な表情。

全て夢の中と同じだ。

しばらく書類を見つめた後、女医は言った。

「悪いところはないようですね。では簡単に診察しますね」

聴診器を取り出し、女医が彼の胸にそれを置く。

「緊張されてますか?」

女医は彼の腹部のあたりを触診し、そして言った。

「異常ありません」

鼓動を高めたまま、西崎は女医の机に視線を投げた。

夫と思われる男性の写真が、隠れるように置かれている。

「検診結果は会社に送ればいいですね」

「はい・・・」

「これで終わりです」

再び書類に視線を落とした女医の肢体を、男は探るように見つめる。

「何か気になることが?」

女医の冷めた声が、男を妙に煽ってくる。

「先生に相談に乗っていただきたいことが」

「何かしら」

女医はペンを動かしながら、書類を見つめている。

満たされない人妻の欲情の気配が漂っていた。

「あれが勃たないんですよ」

女医の膨らんだ胸元を見つめながら、西崎は大胆に言った。

しばらくの沈黙の後、女医は口を開いた。

「全く駄目なんですか?」

「ええ」

「困りましたね、それは」

クールな口調でそう言うと、彼女は西崎を見つめた。

「少し診断していいかしら」

「お願いします」

立ち上がった女医が、ドアの鍵をそっと閉める。

その瞬間、彼女が僅かな笑みを浮かべた。

それは、人妻がベッド上で見せたのと同じ笑みだった。

そして診察が始まった。

男は夢を超越した現実があることを知った。

<第21章 完結>
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