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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第22章 佳織〜夫の知らない妻
「素晴らしい景色じゃないか」

頂上に辿り着いたのは、正午を少し過ぎた頃だった。

初心者向けという説明を疑ってしまうくらい、行程は想像以上に険しかった。

森から尾根に続く長い斜面は岩場が多く、補助の鎖が備わっている場所もあった。

「あなた、来てよかったわ」

遠方まで山並みをはっきり見渡すことができる。

快晴で空気が澄んでいるせいか、はるか彼方には輝く海が見えた。

他に数人の登山者がいるだけで、頂上には風の音だけが響いている。

「ランチにしようか」

頂上からすぐの場所に、平坦な岩が並ぶ場所があった。

二人はそこに座り、宿から持参した弁当をゆっくりと楽しんだ。

「いいですね、今日はご夫婦で?」

少し先に頂上に着いた登山者二人が、笑みを浮かべて声をかけてきた。

かなり高齢に見えるが、なかなかの登山経験を持っていそうな夫婦だ。

「夏休みで東京から来ました」

「それはいいですね」

一足先に下山しようとした二人は、ふと思い出したように声をかけた。

「ご存じですか、別の下山ルートがあることを」

「宿の人に教えてもらいました。随分と景色がいいんだとか」

出発前、芳彦は宿の女将からアドバイスを一つもらっていた。

なんでも下山ルートはもう一つあって、そちらの方が景色がいいらしい。

下山口が宿から少し離れているが、時間があれば試してもいいかもしれない。

芳彦は女将のそんな言葉を思い出した。

「地元の連中しか知らない道ですから、よろしければ是非」

仲の良さそうな夫婦は、笑顔を浮かべて歩き去っていった。

「佳織、どうしようか」

「時間は大丈夫かしら」

「今から下り始めれば問題ないと思う」

頂上にいるせいか、すぐ頭上から真夏の太陽が照りつけてくる気がする。

爽やかな風が吹き抜けるたびに、妻の髪が揺れる。

汗ばんだ妻の横顔、そして口元が、妙になまめかしく見える。

40歳を過ぎた頃から、妻は清楚なだけでなく、確かな色気も漂わせ始めた。

もう随分と長い間、妻を抱いていない。

今夜は久しぶりに妻の体を・・・・

そんなことを想像しながら、芳彦は妻に声をかけた。

「行ってみようか、別のルートで」

「そうね。せっかくだからそうしましょうか」

十分な水が残っていることを確認し、二人はふもとに向かって歩き始めた。
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