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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第23章 瑞季〜写真教室での出会い
「久しぶりに、今日は楽しかったですよ」
夕方の街を瑞季は彼と並んで駅に向かって歩いていた。
西の空には夕陽が、名残惜しそうな雰囲気で沈もうとしている。
瀬田という名の男性は、隣を歩く瑞季に向かってそう声をかけた。
「私も久しぶりです。あんな風に楽しく過ごしたのは」
その日、瑞季は教室で出会った瀬田と互いを撮影しあった。
「いいですか、こんな感じで・・・」
瑞季は恥ずかしさで顔を赤らめながら、彼が向けたレンズを見つめた。
「あ、あの、お名前を伺ってもよろしいですか?」
瀬田は自分で名乗った後、初対面の女性に名前を訊いた。
「私、瑞季、です・・・・、下の名前ですが」
「瑞季さん、ですか。素敵な名前ですね」
彼の言葉は、心の底から言っているような、真摯な響きを伴っていた。
「恥ずかしいです、何だか・・・・」
「えっ?」
「そんな風に言われると・・・、それにカメラまで向けられるなんて」
「いや、私もどうやって撮ったらいいのか」
二人がそんな風に戸惑っていると、女性講師が笑いながら近づいてきた。
「あら、お似合いなカップルですね、ここは」
半ばからかうような講師の口調に、二人の緊張は一気に緩んだ。
「初めてですからね。リラックスして好きなように撮影しあってくださいな」
二人は椅子に座った互いの姿を自分のカメラで撮影した。
声をかけあいながら、笑いも交えた楽しいひとときとなった。
「あんな風に素直に笑ったことなんて、いったいいつぶりだろうって」
瑞季は本音を漏らす自分に戸惑いつつ、夫との空虚な日々を思った。
「私も本当に久しぶりです、こんなに楽しかったのは」
やがて、二人は駅にたどり着いた。
どうやら瀬田は瑞季とは違う路線で帰宅するようだった。
「瑞季さん、また来週ですね」
「え、ええ」
もう少し話をしたいという意外な感情が、人妻の体奥に芽生えている。
そんな瑞季に、瀬田はもう一度声をかけた。
「瑞季さん、今日の写真、せっかくですから送ります」
「あっ、じゃあ私も・・・・、LINEとかお持ちですか?」
駅の雑踏の中、二人は連絡先を交換しあった。
「じゃあ、瑞季さん、気をつけて」
「瀬田さん、今日はありがとうございました」
紳士然とした雰囲気で去っていく瀬田の後ろ姿を、瑞季は最後まで見つめ続けた。
夕方の街を瑞季は彼と並んで駅に向かって歩いていた。
西の空には夕陽が、名残惜しそうな雰囲気で沈もうとしている。
瀬田という名の男性は、隣を歩く瑞季に向かってそう声をかけた。
「私も久しぶりです。あんな風に楽しく過ごしたのは」
その日、瑞季は教室で出会った瀬田と互いを撮影しあった。
「いいですか、こんな感じで・・・」
瑞季は恥ずかしさで顔を赤らめながら、彼が向けたレンズを見つめた。
「あ、あの、お名前を伺ってもよろしいですか?」
瀬田は自分で名乗った後、初対面の女性に名前を訊いた。
「私、瑞季、です・・・・、下の名前ですが」
「瑞季さん、ですか。素敵な名前ですね」
彼の言葉は、心の底から言っているような、真摯な響きを伴っていた。
「恥ずかしいです、何だか・・・・」
「えっ?」
「そんな風に言われると・・・、それにカメラまで向けられるなんて」
「いや、私もどうやって撮ったらいいのか」
二人がそんな風に戸惑っていると、女性講師が笑いながら近づいてきた。
「あら、お似合いなカップルですね、ここは」
半ばからかうような講師の口調に、二人の緊張は一気に緩んだ。
「初めてですからね。リラックスして好きなように撮影しあってくださいな」
二人は椅子に座った互いの姿を自分のカメラで撮影した。
声をかけあいながら、笑いも交えた楽しいひとときとなった。
「あんな風に素直に笑ったことなんて、いったいいつぶりだろうって」
瑞季は本音を漏らす自分に戸惑いつつ、夫との空虚な日々を思った。
「私も本当に久しぶりです、こんなに楽しかったのは」
やがて、二人は駅にたどり着いた。
どうやら瀬田は瑞季とは違う路線で帰宅するようだった。
「瑞季さん、また来週ですね」
「え、ええ」
もう少し話をしたいという意外な感情が、人妻の体奥に芽生えている。
そんな瑞季に、瀬田はもう一度声をかけた。
「瑞季さん、今日の写真、せっかくですから送ります」
「あっ、じゃあ私も・・・・、LINEとかお持ちですか?」
駅の雑踏の中、二人は連絡先を交換しあった。
「じゃあ、瑞季さん、気をつけて」
「瀬田さん、今日はありがとうございました」
紳士然とした雰囲気で去っていく瀬田の後ろ姿を、瑞季は最後まで見つめ続けた。