この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第23章 瑞季〜写真教室での出会い
「最初に皆さんの写真を撮りあってみましょうか」
カメラを手に明るく話す講師は、意外なことに男性ではなく女性であった。
50歳前後の女性講師の提案に、教室からは笑いと戸惑いの声があがる。
写真講座の初日。
オンラインで友人の広告会社を手伝ってはいるが、外出する機会は少ない。
見知らぬ人たちに囲まれるのが、瑞季には随分久しぶりに思えた。
教室にはおよそ20人の受講者がいる。
平日の午後開催だが、そこには男性の姿も何人かいた。
中年から高年層が目立つが、若い年代の男女もいるようだ。
「恥ずかしがらないで声をかけてください。ペアになって、一緒に写真を撮りあってくださいな」
女性講師の声が教室に響き、一気に打ち解けた雰囲気が広がっていく。
「男性はハンサムに、女性は美しく撮ってあげてくださいね」
瑞季は、学生時代に買った小さな一眼レフカメラを手に、周囲をうかがった。
人見知りの性格はどうやら変わっていないようだ。
困ったな、どうしよう・・・・
次々にペアが決まっていくのを見つめながら、瑞季は椅子に座ったまま動けない。
今朝、夫の久志はいつも通り、妻に声をかけることなく出かけた。
結婚から僅か4年、夫との冷え切った関係。
そんな生活を少しでも変えられるきっかけになれば・・・・
瑞季はこの講座に参加することにした自分の決意を改めて思い出した。
ためらっている場合じゃないわ・・・・
その時だった。
「あの・・・・、お願いできますか?」
「えっ?」
背後から聞こえた男性の声に、瑞季は少し驚いたように反応した。
「どうやら我々、仲間外れみたいですね」
50代後半、或いは60代前半だろうか。
礼儀正しい紳士を思わせる、落ち着いた雰囲気の男性がすぐ後ろに座っている。
少し恥ずかしそうな表情で、彼は瑞季を見つめて話を続けた。
「どうもこんな場面になると人見知りな性格が災いして」
「あっ、実は私もそうなんです・・・・」
「どうですか、一緒に」
「私でよければ是非お願いします」
どういうわけか、彼には初対面とは思えない、どこか親密な雰囲気があった。
自然と笑顔になる自分を感じながら、瑞季は彼に椅子を向けて座り直した。
その出会いが自分をどこに導くことになるのか。
33歳の美しい人妻は、もちろんまだ気づいていない。
カメラを手に明るく話す講師は、意外なことに男性ではなく女性であった。
50歳前後の女性講師の提案に、教室からは笑いと戸惑いの声があがる。
写真講座の初日。
オンラインで友人の広告会社を手伝ってはいるが、外出する機会は少ない。
見知らぬ人たちに囲まれるのが、瑞季には随分久しぶりに思えた。
教室にはおよそ20人の受講者がいる。
平日の午後開催だが、そこには男性の姿も何人かいた。
中年から高年層が目立つが、若い年代の男女もいるようだ。
「恥ずかしがらないで声をかけてください。ペアになって、一緒に写真を撮りあってくださいな」
女性講師の声が教室に響き、一気に打ち解けた雰囲気が広がっていく。
「男性はハンサムに、女性は美しく撮ってあげてくださいね」
瑞季は、学生時代に買った小さな一眼レフカメラを手に、周囲をうかがった。
人見知りの性格はどうやら変わっていないようだ。
困ったな、どうしよう・・・・
次々にペアが決まっていくのを見つめながら、瑞季は椅子に座ったまま動けない。
今朝、夫の久志はいつも通り、妻に声をかけることなく出かけた。
結婚から僅か4年、夫との冷え切った関係。
そんな生活を少しでも変えられるきっかけになれば・・・・
瑞季はこの講座に参加することにした自分の決意を改めて思い出した。
ためらっている場合じゃないわ・・・・
その時だった。
「あの・・・・、お願いできますか?」
「えっ?」
背後から聞こえた男性の声に、瑞季は少し驚いたように反応した。
「どうやら我々、仲間外れみたいですね」
50代後半、或いは60代前半だろうか。
礼儀正しい紳士を思わせる、落ち着いた雰囲気の男性がすぐ後ろに座っている。
少し恥ずかしそうな表情で、彼は瑞季を見つめて話を続けた。
「どうもこんな場面になると人見知りな性格が災いして」
「あっ、実は私もそうなんです・・・・」
「どうですか、一緒に」
「私でよければ是非お願いします」
どういうわけか、彼には初対面とは思えない、どこか親密な雰囲気があった。
自然と笑顔になる自分を感じながら、瑞季は彼に椅子を向けて座り直した。
その出会いが自分をどこに導くことになるのか。
33歳の美しい人妻は、もちろんまだ気づいていない。