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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第24章 志津〜人妻ランナーの秘密
「もうこんな時間・・・」
ようやく寝つくことができたのは、明け方だっただろうか。
志津が浅い眠りから目覚めたのは、午前7時少し前だった。
素早くランニングウェアに着替え、自身の姿を部屋の鏡に映す。
白のトップス、そして黒のタイツというシンプルなコーデを選択した人妻。
いつも以上に見た目を気にしてしまうのは、彼のせいかもしれない。
「もう忘れないと・・・」
階下で素早く朝食を済ませ、小走りでスタート地点に向かう。
昨日訪れた公園を起点とし、郊外の田園地帯に続く道を往復するコースだ。
晴れ渡った秋空が広がっている。
「いい天気ね」
澄んだ空気を吸い込めば、志津はいつしか眠気を忘れていく。
スタート地点には既に多くのランナーが集まっている。
ハーフがもうすぐスタートするようだ。
「・・・」
志津は、混雑する中、無意識のうちに彼を探した。
エレベーターの中で思いがけず抱きしめられ、キスをされた甘い記憶。
どんな風に彼に接すればいいの・・・
戸惑いを抱えたまま、周囲に視線を配っているときだった。
「おはようございます」
背後から声をかけてくれたのは、彼だった。
「あっ、おはようございます・・・」
志津は思わず頬を赤らめてしまう自分を知った。
昨日とはまた違った、彼の精悍な魅力。
体育教師らしく、たくましさと柔軟さを備えた若々しい肉体が、眩しく見えてしまう。
「眠れましたか?」
昨夜のことなどなかったかのように、佐野は爽やかな表情で志津に訊いた。
「い、いえ・・・」
もう、あなたのせいなんだから、佐野さん・・・・
心の中で、志津は彼に甘えるようにささやいた。
だが、勿論、彼もそれを理解している。
「昨夜はすみません、志津さん」
軽く頭を下げた彼に、志津は年上の人妻らしく言葉を返す。
「いえ・・・、いいんです、佐野さん」
「えっ」
「昨日は久しぶりに凄く楽しかったですから」
志津は本音を告白しながら、彼に微笑みかけた。
「志津さん、今日は頑張ってくださいね。応援しますから」
「応援だなんて、私、何だか恥ずかしいわ」
「ははは、大丈夫ですよ」
ハーフを走る佐野はスタート地点に向かい、先に出発した。
10キロ走は1時間後のスタートだ。
どこか心が弾む自分を感じながら、志津はゆっくりと準備を始めた。
ようやく寝つくことができたのは、明け方だっただろうか。
志津が浅い眠りから目覚めたのは、午前7時少し前だった。
素早くランニングウェアに着替え、自身の姿を部屋の鏡に映す。
白のトップス、そして黒のタイツというシンプルなコーデを選択した人妻。
いつも以上に見た目を気にしてしまうのは、彼のせいかもしれない。
「もう忘れないと・・・」
階下で素早く朝食を済ませ、小走りでスタート地点に向かう。
昨日訪れた公園を起点とし、郊外の田園地帯に続く道を往復するコースだ。
晴れ渡った秋空が広がっている。
「いい天気ね」
澄んだ空気を吸い込めば、志津はいつしか眠気を忘れていく。
スタート地点には既に多くのランナーが集まっている。
ハーフがもうすぐスタートするようだ。
「・・・」
志津は、混雑する中、無意識のうちに彼を探した。
エレベーターの中で思いがけず抱きしめられ、キスをされた甘い記憶。
どんな風に彼に接すればいいの・・・
戸惑いを抱えたまま、周囲に視線を配っているときだった。
「おはようございます」
背後から声をかけてくれたのは、彼だった。
「あっ、おはようございます・・・」
志津は思わず頬を赤らめてしまう自分を知った。
昨日とはまた違った、彼の精悍な魅力。
体育教師らしく、たくましさと柔軟さを備えた若々しい肉体が、眩しく見えてしまう。
「眠れましたか?」
昨夜のことなどなかったかのように、佐野は爽やかな表情で志津に訊いた。
「い、いえ・・・」
もう、あなたのせいなんだから、佐野さん・・・・
心の中で、志津は彼に甘えるようにささやいた。
だが、勿論、彼もそれを理解している。
「昨夜はすみません、志津さん」
軽く頭を下げた彼に、志津は年上の人妻らしく言葉を返す。
「いえ・・・、いいんです、佐野さん」
「えっ」
「昨日は久しぶりに凄く楽しかったですから」
志津は本音を告白しながら、彼に微笑みかけた。
「志津さん、今日は頑張ってくださいね。応援しますから」
「応援だなんて、私、何だか恥ずかしいわ」
「ははは、大丈夫ですよ」
ハーフを走る佐野はスタート地点に向かい、先に出発した。
10キロ走は1時間後のスタートだ。
どこか心が弾む自分を感じながら、志津はゆっくりと準備を始めた。