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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第25章 涼子〜娘の家庭教師
「もう、涼子、教えてよ、彼が来るんだったら来るって」

帰り支度をしていた果穂は、目の前にいる大学生を見つめ、嬉しそうに微笑んだ。

「隠してたわけじゃないけど・・・・」

「駄目よ、私に隠れて優斗サマを奪おうとしたって」

旧友をからかいながら、果穂は彼に小さなウインクを送る。

「果穂さん、そんな方じゃないですよ、お母さんは」

涼子をかばうように、優斗が優しげに言った。

「あら、何だか私がいやな女みたいじゃない、優斗くん」

「ははは、そんなこと言ってませんよ、果穂さん」

親しげな二人を見つめ、涼子は妙な疎外感に包まれてしまう。

「ねえ、果穂、もう少しいれば? まだ娘も帰ってこないし」

心のさざ波を隠すように、涼子は立ち上がったままの彼女に言った。

「帰るわよ。お邪魔でしょうから、私は」

「もう、変なこと言わないで」

「また連絡するわ・・・。優斗くん、涼子をよろしくね」

玄関でパンプスを履いた果穂は、二人を交互に見つめて言った。

「ねえ優斗くん、美人でしょう、涼子」

「ええ」

「私とどっちが綺麗かしら」

「それは・・・、控えておきます、ここでは」

大学生らしからぬ巧みな言い回しに、二人の人妻は思わず笑った。

「さすが、現役東大生ねえ。じゃあ、優斗くん、またデートしましょうね」

「はい」

最後まで涼子を戸惑わせ、果穂は二人の前から立ち去った。

娘、紗絵が帰宅するまでには、まだ時間がある。

気まずい雰囲気の中、涼子はいつものように彼にコーヒーを準備した。

「すみません、涼子さん」

「えっ?」

「もし僕が何か変なこと言ってたら」

目の前の人妻が戸惑いに包まれていることを、若い彼も敏感に気づいているようだ。

彼の優しさに惹かれながら、涼子は努めて明るく答えた。

「大丈夫よ、優斗くん。変なことなんか何も」

「そうですか・・・」

「ただ」

いつもの空気が戻ってくることを感じながら、涼子は思い切って聞いてみた。

「果穂とは結構会ってたのかしら、以前」

言葉にした直後、涼子はすぐに後悔に包まれる。

これじゃボーイフレンドを奪い合っている女子高生と同じじゃないの・・・

「父の繋がりで紹介されて。何度かデートもしたんですよ、果穂さんと」

「そうなの?」

コーヒーカップを握りしめたまま、涼子は彼を見つめた。
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