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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第25章 涼子〜娘の家庭教師
「優斗くん、どうお礼を言ったらいいか」
桜の季節が訪れようとしている。
自宅のリビング、久しぶりに彼と二人きりの時間だ。
入学手続きを終えた娘、紗絵は、今日も同級生の友人と外出である。
彼から突然の連絡を受けたのは、その日、昼前だった。
「お母さん、午後、ちょっとだけ行ってもいいですか?」
「でも、紗絵はいないわよ」
「構いません。お母さんとお話しできれば」
「私は大歓迎よ、優斗くん」
それは人妻の本音だった。
家庭教師としての役割を終えた彼。
紗絵も交えて最後に夕食を、と涼子は彼を自宅に招待している。
3月末の予定で、それがどうやら彼が最後に訪れる日になりそうだった。
この前彼と会ってから、僅か10日ほどしか経っていない。
だけど、随分久しぶりのような気がする。
それほどに私、彼のことを・・・
「お母さん、僕は何もしてませんから」
「優斗くん・・」
「紗絵ちゃんの頑張りです。彼女を褒めてやってください」
4月以降も、彼とこんな風に二人きりで過ごす時間があればいいのに。
人妻の寂しさを隠しつつ、涼子は言葉を続ける。
「ねえ、優斗くん、何か欲しいものない?」
「えっ?」
「ふふふ、ご褒美をあげたいのよ、優斗くんに」
それは、夫からのアドバイスであった。
結果を出してくれたんだから、何か欲しいものでも買ってやろうじゃないか。
少し前、夫はそんなことを言っていたのだ。
「主人も言ってくれてるから、遠慮しなくていいのよ」
「欲しいもの、ですか・・・」
「何かあるでしょう、一つくらい」
笑みを浮かべながら、しかし、涼子はどこかで不安を抱えている。
もし、紗絵と交際させて欲しい、と彼に言われてしまったら・・・
恥ずかしげに言葉に詰まる彼を見て、涼子はそんな危惧を高めた。
やっぱり、そうなのね・・・・
「遠慮は無用、ご褒美なんだから、何を言ってもいいのよ」
彼の答えを急かすように、人妻は言葉を重ねた。
「実は、一つだけあるんですが・・・」
「何かしら」
「ずっと前から欲しいと思っていたものが」
「へえ、何なの?」
人妻はまだ知らない。
目の前に座る若者が、いったい何を欲しがっているのか。
かすかに鼓動を高めながら、涼子は彼の答えを待った。
そして、彼は告白した。
「僕が欲しいものは・・・」
桜の季節が訪れようとしている。
自宅のリビング、久しぶりに彼と二人きりの時間だ。
入学手続きを終えた娘、紗絵は、今日も同級生の友人と外出である。
彼から突然の連絡を受けたのは、その日、昼前だった。
「お母さん、午後、ちょっとだけ行ってもいいですか?」
「でも、紗絵はいないわよ」
「構いません。お母さんとお話しできれば」
「私は大歓迎よ、優斗くん」
それは人妻の本音だった。
家庭教師としての役割を終えた彼。
紗絵も交えて最後に夕食を、と涼子は彼を自宅に招待している。
3月末の予定で、それがどうやら彼が最後に訪れる日になりそうだった。
この前彼と会ってから、僅か10日ほどしか経っていない。
だけど、随分久しぶりのような気がする。
それほどに私、彼のことを・・・
「お母さん、僕は何もしてませんから」
「優斗くん・・」
「紗絵ちゃんの頑張りです。彼女を褒めてやってください」
4月以降も、彼とこんな風に二人きりで過ごす時間があればいいのに。
人妻の寂しさを隠しつつ、涼子は言葉を続ける。
「ねえ、優斗くん、何か欲しいものない?」
「えっ?」
「ふふふ、ご褒美をあげたいのよ、優斗くんに」
それは、夫からのアドバイスであった。
結果を出してくれたんだから、何か欲しいものでも買ってやろうじゃないか。
少し前、夫はそんなことを言っていたのだ。
「主人も言ってくれてるから、遠慮しなくていいのよ」
「欲しいもの、ですか・・・」
「何かあるでしょう、一つくらい」
笑みを浮かべながら、しかし、涼子はどこかで不安を抱えている。
もし、紗絵と交際させて欲しい、と彼に言われてしまったら・・・
恥ずかしげに言葉に詰まる彼を見て、涼子はそんな危惧を高めた。
やっぱり、そうなのね・・・・
「遠慮は無用、ご褒美なんだから、何を言ってもいいのよ」
彼の答えを急かすように、人妻は言葉を重ねた。
「実は、一つだけあるんですが・・・」
「何かしら」
「ずっと前から欲しいと思っていたものが」
「へえ、何なの?」
人妻はまだ知らない。
目の前に座る若者が、いったい何を欲しがっているのか。
かすかに鼓動を高めながら、涼子は彼の答えを待った。
そして、彼は告白した。
「僕が欲しいものは・・・」