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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第25章 涼子〜娘の家庭教師
「いつ以来かしら、映画なんて」
季節は春というのに、果穂の気分はどこかすっきりしなかった。
部長に昇進したとかで、以前にも増して仕事が忙しくなった夫。
最近では夫婦の会話も途絶えがちだ。
何か月、いや、もう1年近く夫には抱かれていない。
まさにレス・・・、やばいわよね、それって・・・
今年43歳になる人妻、果穂は、まだまだ老けこみたくなんかなかった。
愛が欲しいわ、人妻だって・・・・
寂しい日々を紛らわそうと、果穂は学生時代の友人に電話をした。
「久しぶりね、果穂。どうしたの?」
「ねえ、突然だけど、今度の金曜日、一緒に出かけない?」
「金曜日・・・、ごめん、その日、別の用事が入ってるの」
「そうなの?」
「ごめんなさいね。また今度誘って」
旧友にフラれ、結局一人で映画を楽しむことにした人妻。
選んだのは今年のアカデミー賞主要部門を独占したハリウッド映画だ。
日本人にとって重たいテーマの映画だけど、しかし、果穂はその映画からまた別の刺激を感じていた。
主人公が愛人と愛し合う官能的なベッドシーン。
彼の上で大胆に脚を広げ、激しく腰を振る全裸の女性。
あっ・・・・、あっ・・・・
明るくなった館内で席から立ち上がっても、果穂はまだそのシーンに支配されていた。
女性の喘ぎ声が、乾いた人妻の脳裏で繰り返されている。
あんな風に、夫とは別の男性の上で私も腰を振ってみたい・・・・
「もう、昼間っから何を考えているのかしら」
自虐的につぶやき、果穂はロビーへと急いだ。
平日の昼間というのに、たくさんの人でごった返している。
「もう2時・・・。一人寂しく、遅いランチね」
シネコンの出口に向かおうとした、そのときだ。
「えっ?」
果穂は息を呑んで立ち止まった。
ロビー奥にあるトイレの前に、女性が一人、立っている。
この日、用事があるといって誘いを断った大学時代の友人だ。
しばらくの後、一人の若者がトイレから出てきた。
「あれは・・・・、優斗くん・・・・」
寄り添って歩きながら、女性は若者の背を撫でるように手を動かした。
それに応えるように、彼の手が女性の腰に絡みつく。
「嘘・・・・」
果穂は体奥が熱くなるのを感じた。
「映画よりこっちのほうが面白そうじゃないの」
人妻の復讐劇が始まった。
<第25章 完結>
季節は春というのに、果穂の気分はどこかすっきりしなかった。
部長に昇進したとかで、以前にも増して仕事が忙しくなった夫。
最近では夫婦の会話も途絶えがちだ。
何か月、いや、もう1年近く夫には抱かれていない。
まさにレス・・・、やばいわよね、それって・・・
今年43歳になる人妻、果穂は、まだまだ老けこみたくなんかなかった。
愛が欲しいわ、人妻だって・・・・
寂しい日々を紛らわそうと、果穂は学生時代の友人に電話をした。
「久しぶりね、果穂。どうしたの?」
「ねえ、突然だけど、今度の金曜日、一緒に出かけない?」
「金曜日・・・、ごめん、その日、別の用事が入ってるの」
「そうなの?」
「ごめんなさいね。また今度誘って」
旧友にフラれ、結局一人で映画を楽しむことにした人妻。
選んだのは今年のアカデミー賞主要部門を独占したハリウッド映画だ。
日本人にとって重たいテーマの映画だけど、しかし、果穂はその映画からまた別の刺激を感じていた。
主人公が愛人と愛し合う官能的なベッドシーン。
彼の上で大胆に脚を広げ、激しく腰を振る全裸の女性。
あっ・・・・、あっ・・・・
明るくなった館内で席から立ち上がっても、果穂はまだそのシーンに支配されていた。
女性の喘ぎ声が、乾いた人妻の脳裏で繰り返されている。
あんな風に、夫とは別の男性の上で私も腰を振ってみたい・・・・
「もう、昼間っから何を考えているのかしら」
自虐的につぶやき、果穂はロビーへと急いだ。
平日の昼間というのに、たくさんの人でごった返している。
「もう2時・・・。一人寂しく、遅いランチね」
シネコンの出口に向かおうとした、そのときだ。
「えっ?」
果穂は息を呑んで立ち止まった。
ロビー奥にあるトイレの前に、女性が一人、立っている。
この日、用事があるといって誘いを断った大学時代の友人だ。
しばらくの後、一人の若者がトイレから出てきた。
「あれは・・・・、優斗くん・・・・」
寄り添って歩きながら、女性は若者の背を撫でるように手を動かした。
それに応えるように、彼の手が女性の腰に絡みつく。
「嘘・・・・」
果穂は体奥が熱くなるのを感じた。
「映画よりこっちのほうが面白そうじゃないの」
人妻の復讐劇が始まった。
<第25章 完結>