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第26章 遥〜夫の弟に求められて

「義姉さん、もっと奥まで入れるよ」

更に濃厚な快楽を与えるように、彼が強く腰を圧迫してくる。

「ああんっ・・・・」

夫は知らない喘ぎ声を漏らし、遥はシーツを握りしめた。

遂に義弟との一線を越えてしまった私・・・・。

理性の残像が、人妻の体奥でかげろうのように揺れている。

だが、それをはるかに凌駕する背徳な興奮が、遥を支配し、淫らな行為へと誘っていた。

「義姉さん、どんな気持ち？」

腰の動きを停止させ、智史は優しげに遥を見つめ、口づけを与える。

「はんっ・・・・」

瞳を閉じ、彼のキスを素直に受け入れる遥。

唇を丁寧に吸いながら、彼は人妻の肩、そして乳房を撫でるように刺激していく。

脇腹をくすぐるように指先で辿られ、突起した乳首をつままれ、何度も弾かれる。

ただそれだけで、人妻はもう、昇り詰めてしまうほどの快感に溺れてしまう。

「あっ・・・・、あんっ・・・・、あっ・・・・」

「気持ちいいの？」

「智史さん・・・・、ああっ、たまらない・・・・」

夫に尽くす貞淑な妻の姿をずっと演じてきた自分を、遥は今夜、捨て去ろうとしていた。

妻を置き去りにし、自分だけの満足に浸ってだらしなく眠る夫。

そんな夫の気配を感じながら、義弟に抱かれる自分を知り、人妻はどうしようもなく濡れていた。

「義姉さんのあそこ、凄く熱いよ」

遥の反応を探るように、智史が軽く腰を動かす。

「いやんっ・・・・」

甘えるような声を漏らし、人妻は小さく首を振った。

「ずっと想像していたんだ、義姉さんとこんな風に愛し合うことを」

瞳を開き、うっとりとした視線で彼を見つめる遥。

「欲しかった、義姉さんのこのエッチな体が」

何も隠そうとしない、少年のように素直な彼の科白が、人妻の肉体を疼かせていく。

「智史さん、私もそう・・・・、いつか、あなたに抱かれることを、私、ずっと前から・・・・」

「義姉さん・・・」

「抱いて、激しく・・・・」

人妻の美乳を愛撫し、そして、太腿を強く押し広げてやる。

「ううんっ・・・・」

一層、濃厚に重なり合う二人の濡れた秘所。

「いくよ、義姉さん」

智史がゆっくりと、しかし深々とした腰のピストンを開始した。

「あっ・・・・、あっ・・・・、あんっ・・・・」

人妻にとって、生涯でただ一度きりとなる、夢心地な一夜が幕を開けた。