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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第28章 琴子〜密林の奥地で
エンジン音をあげて、一隻のボートが大河を突き進んでいく。

「琴子、久しぶりだろう、この感覚は!」

激しい上下動を繰り返しながら進むボートには、10人程度が乗船している。

浅黒い肌とたくましい筋肉を持った屈強な男性たち、皆、地元の人間だ。

彼らを頼もしげに見つめた後、高石惣治は少し離れて座る妻にそう叫んだ。

エンジン音にかき消されながら、夫の声がどうにか妻の元に届く。

「本当に久しぶり!」

「いいだろう、やっぱり!」

飛ばされそうな帽子を押さえながら何度も頷く妻、琴子を見つめ、惣治はどこか満たされた表情を浮かべる。

飛行機を乗り継ぎ、30時間以上かけてようやく辿り着けるこの場所。

巨大な河川、その奥地に広がるジャングル、惣治がこの地にやってくるのは、今回が初めてであった。

関西の私立大学で教授を務める彼の専門は、民俗学、文化人類学である。

アマゾン川やコンゴ川、世界各地の熱帯雨林に住む先住民たちの研究に、彼は若い頃から取り組んできた。

今年50歳になる高石惣治、彼が妻、琴子と結婚したのは8年前のことだ。

二人の出会いは、惣治の研究がきっかけといってもよかった。

フィールドワークである国を訪問した彼は、写真家としてそこに滞在していた琴子と知り合ったのだった。

熱帯雨林の動植物を対象としたフォトグラファーとして、琴子はその業界ではある程度名の知れた存在であった。

惣治から10歳年下の琴子は、先月40歳になったばかり。

異国で出会ってすぐに意気投合して結婚、子供は作らず、互いの生活を尊重する形でここまで過ごしてきた二人。

「今度のフィールドワーク、琴子も同行しないか?」

惣治がそんな風に妻を誘ったのは、今回が初めてである。

ここ数年間、夫が海外に出かけるばかりで、もっぱら留守番役だった妻。

その誘いに琴子が応じたのは、彼女の中にどこか欲求不満があったのかもしれない。

「こんな気分、私、もう何年も忘れてたわ!」

片手で帽子を押さえ、もう片手でボートの端を掴みながら、妻が嬉しそうに叫ぶ。

デニムに包まれた長い両脚が、どこか窮屈そうに折り曲げられている。

ダンガリーシャツの下、妻の胸元がなまめかしく揺れているのがわかる。

「よかったよ、琴子を連れてきて!」

妻の熟れた肢体を見つめながら、惣治もまた、久しぶりに気分を昂らせた。
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