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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第4章 弘子~主婦一人旅での出来事
それからの時間、弘子はどこか心が晴れなかった。
青空はどこまでも澄み渡り、空気は心を洗われるほどに新鮮だ。
にもかかわらず、弘子には周囲の風景の輝きが薄れたように思えた。
自分自身の行動に納得ができなかった。
どうして彼の誘いを受け、写真のモデルにならなかったのだろう。
観光客として、この大通公園周辺を歩くだけだ。
危険なことなんて、何もない。
それに、笹本と名乗るカメラマンは、明らかに紳士で、信頼できる男性だった。
やっぱり私は変わることなんてできないのだ・・・・・
このまま、私はただ年老いていくだけなんだろうか。
せっかく一歩、勇気を出して足を踏み出したつもりなのに・・・・・
自分自身の不甲斐なさを感じながら、弘子は夕刻まで周辺をぼんやりと歩いた。
そして、晴れぬ気持ちのまま、宿泊先に向かう。
朝、既に荷物を置いていたそのホテルに戻り、弘子はチェックインを済ませた。
立地条件も抜群な、著名なシティホテルだ。
贅沢に感じられたが、せっかくの一人旅なのだと、弘子は敢えてそこを選んでいた。
シャワーを浴びた弘子は、夜、ホテル周辺にある寿司店に夕食に行った。
「お客さん、一人ですか?」
「ええ、そうなんです」
カウンターに座った弘子は寿司屋の板前との会話を楽しんだ。
奨められた日本酒と共に、弘子は美味な北海道の鮨ネタを存分に満喫した。
ホテルに戻ったのは午後9時ころだった。
まだ早いわ・・・・・・
普段なら、勿論家にいる時間だ。
しかし、今夜は違う。
ただ一人、旅先にいるのだ。
弘子はまだ、部屋に戻りたくはなかった。
だが、いったいどこに行くというのか・・・・・・
そんな場所なんて、私はどこも知らない・・・・・・
広大なホテルロビーで、弘子はただ一人、立ち尽くす。
そのときだった。
「あれ、奥さん、じゃないですか?」
「えっ?」
振り向いた弘子の視界の先に、笹本が立っていた。
青空はどこまでも澄み渡り、空気は心を洗われるほどに新鮮だ。
にもかかわらず、弘子には周囲の風景の輝きが薄れたように思えた。
自分自身の行動に納得ができなかった。
どうして彼の誘いを受け、写真のモデルにならなかったのだろう。
観光客として、この大通公園周辺を歩くだけだ。
危険なことなんて、何もない。
それに、笹本と名乗るカメラマンは、明らかに紳士で、信頼できる男性だった。
やっぱり私は変わることなんてできないのだ・・・・・
このまま、私はただ年老いていくだけなんだろうか。
せっかく一歩、勇気を出して足を踏み出したつもりなのに・・・・・
自分自身の不甲斐なさを感じながら、弘子は夕刻まで周辺をぼんやりと歩いた。
そして、晴れぬ気持ちのまま、宿泊先に向かう。
朝、既に荷物を置いていたそのホテルに戻り、弘子はチェックインを済ませた。
立地条件も抜群な、著名なシティホテルだ。
贅沢に感じられたが、せっかくの一人旅なのだと、弘子は敢えてそこを選んでいた。
シャワーを浴びた弘子は、夜、ホテル周辺にある寿司店に夕食に行った。
「お客さん、一人ですか?」
「ええ、そうなんです」
カウンターに座った弘子は寿司屋の板前との会話を楽しんだ。
奨められた日本酒と共に、弘子は美味な北海道の鮨ネタを存分に満喫した。
ホテルに戻ったのは午後9時ころだった。
まだ早いわ・・・・・・
普段なら、勿論家にいる時間だ。
しかし、今夜は違う。
ただ一人、旅先にいるのだ。
弘子はまだ、部屋に戻りたくはなかった。
だが、いったいどこに行くというのか・・・・・・
そんな場所なんて、私はどこも知らない・・・・・・
広大なホテルロビーで、弘子はただ一人、立ち尽くす。
そのときだった。
「あれ、奥さん、じゃないですか?」
「えっ?」
振り向いた弘子の視界の先に、笹本が立っていた。