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放課後は校舎裏で。
第2章 ❀ 雨
 



先輩があたしの体を強く抱き締める。


「…悪い。怖かっただろ?」
「大丈夫です…」
「お前、本当にいい子すぎ…」


その後、彼はあたしに触れる事はなかった。






「今日は本当に悪かった」
「大丈夫です」
「…また、校舎裏来いよ?」
「はいっ」


諦めようと思ったけど…
先輩に触れられると
余計に好きになってしまう…。

あたしは家まで送ってくれた先輩と
笑顔で別れた。


「はぁ…」


もし、先輩に彼女が居なかったら
あたしは絶対に彼を受け入れていただろう。

そしたら、いまごろ…──

考えるだけで、顔が真っ赤になった。



 
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