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放課後は校舎裏で。
第1章 ✿ 告白
「好きです、付き合って下さいっ…」
校舎裏で出逢った1歳年上の成瀬蒼先輩に
人生初の告白をした。
結果は…――
「悪いけど、彼女いるんだよね」
素敵な笑顔でフラれ…。
あたしはその場に立ち尽くす事に。
「気持ちは嬉しいよ?お前、可愛いし
裏表なさそうだし。年下って萌えるし」
「………」
最後の言葉は聞かなかった事にしよう。
そう思ったあたしは彼に頭を下げ
背を向ける。
「俺以外にもっと良い奴いるんじゃねぇの?」
慰めだろうか。
あたしは振り返り、彼を見つめると
溢れそうになる涙を拭った。
「…あたしは…、先輩がいいんです…」
彼の表情が変わったように見えたのは
きっと、気のせい。
あたしはその場を走り去り
教室に居る親友の元に駆け寄った。