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放課後は校舎裏で。
第1章 ✿ 告白
「柚っ、どうだった?」
親友の真美は飛び付いたあたしを
ギュッと抱き締めて、聞いてくる。
それに対し、あたしは首を
左右に振って答えた。
「そっかぁ…。彼女持ちとはねー…。
大丈夫だよ!柚は超可愛いし
絶対に次があるからっ」
「…うぅ…。ありがと…」
あたしの背中をポンポンと叩いた真美。
どれだけ、彼女に支えられて来ただろう?
優しさに触れたあたしは涙を流し続けた。
「あたしはいつでも柚の味方だからね!」
「ありがとー…。真美、だいすきっ…」
その光景を
成瀬先輩に見られているとは知らずに。
「今日は駅前のお店にパフェ食べに行こっ。
あたしが奢ってあげる!」
「…うんっ」
先輩の事は諦めなきゃ。
そう、自分に言い聞かせた。