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放課後は校舎裏で。
第3章 ✿ 距離
 



先輩の家を出て、空を見上げる。


その時、あたしは近付いて来る
足音に気付き、横を向いた。

そこに立っていたのは見覚えのある
綺麗な女性で。
あたしに丁寧に頭を下げると
ニコッと微笑む。


「あたしの事、分かるかな?」
「えっ…と…」
「蒼の幼馴染みの白石美亜って言うの。
あなたは1年の子だよね?」
「あ、相原柚です」


先輩は確か指導室で、彼女の名前を
呼んでいた。見覚えがあるのは
同じ高校だから…。


「あなたは蒼とどういう関係なの?」
「え…」


あたしの元に歩み寄った彼女の笑顔には
裏があると、すぐにわかった。


「蒼はあたしの彼氏だから用がないなら
もう、会わないでくれるかな」


彼女の言葉で、バクバクと暴れ始める
心臓の音に気付く。


「先輩の…彼女…ですか?」
「うん。蒼の事はあたしが誰よりも
知ってるから。他の女の子には
絶対に負けられないの」


先輩は誰とも付き合った事がないって
言ってたのに…。嘘だったの…?


「…あたしの為に引いてくれるよね?」


あたしには彼女に反抗する
勇気なんて残されていなかった。



 
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