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放課後は校舎裏で。
第4章 ❀ 変貌
彼女と話をした日から
あたしは先輩と連絡を取るのを止めた。
先輩は学校にも来れなければ
あたしの家の場所も知らない。
このまま距離を取れば
先輩は白石先輩と…──
「元気ないねー。先輩不足?」
「…あたし、先輩のこと諦める…」
「えっ!?」
前の席に座った真美は机に顔を伏せる
あたしの背中をポンポンと叩く。
「どうして、諦めるの?」
「…やっぱり、彼女居たみたいで…」
「そっか…。元気出しなって!」
どれだけ励まされても、癒えない。
「合コンでもしますか!」
「え…。あたしはいい…」
「駄目だよ!柚は可愛いから強制参加!」
真美はそんなあたしの側に
ずっと、居てくれた。
「南高にはカッコいい男子多いんだよねー」
「………」
今更、彼を諦めれるだろうか。
キッカケは一目惚れだったのに
たった数日でこんなに好きになると
思わなかった。