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放課後は校舎裏で。
第2章 ❀ 雨
ポツポツと雨が降り始める。
「悪いけど、今日は無理。また今度な」
背後から近付いて来る足音。
「お前、何してんの」
頭にポンポンと手を乗せられ
顔を上げると、そこには先輩の姿があった。
「…先…輩…。あ、あのっ…。
覗き見してたわけじゃ…」
「このまま居たら濡れるよ。
俺の家近いけど、どうする?」
「え…。でも…、今日は無理って…」
「…ああ、あれは嘘だから。
ほら、上着貸す」
彼女の居る先輩の家に行く。
何もない事はわかってるけど
緊張してしまう…――
あたしは彼の上着を頭から被り
手を引かれて歩き始めた。