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発情期ニャンコな私を襲う欲情ワンコな彼
第3章 ***
そこまで読むんかーーーっ!

「ひーっ。それ落ちてたんですぅぅ」

見られてしまったーー。
あたしがその場から撤退しようとしたら、

「桜木中将」

呼び止められた。

「…はい」

「状況中(営業中)のアダルトコーナーは女人禁制とするので注意してな。先日クレームあったんだよ。
……中将のことではないと思うが、女の店員が明らかに直置きのエロい中古本を漁ってたって…その人はアダルトコーナーに入れずに困ったらしい」

それ、あたしだ。
……あるラノベを探していたのだ。

「じ、自分ではありません」

あたしは気を付けをして、やや上を向いて視線をずらす。

「…そうか。上官に対する虚偽の報告は軍法会議だから注意して任務を続行してくれ」

「イエッサー」

また小沼式敬礼のやり取りで別れる。

橘さんは階級で呼ぶなら大尉がいいらしい。
理由は言いやすいからだとのことだ。
あたしは中将を採用した。ということで大尉の命令を聞く中将になってしまった。
大将ってガキ大将みたいだから。

しかし、好きな男にAVのパッケージ見てんの見られたらビックリするな。

失態ばっかりだ。
棚から商品を落として何もなかったかのよーに戻してポルターガイストのせいにしたら怒られ、基地内を巡察してたのに徘徊するなと勘違いするし、早とちりな大尉だぜ。



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