この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
最後まで
第10章 地上―ミルム―
『イチカ』の娘アーラミ
『フタバ』の娘カミア
『ミルム』の娘サシャ
この三人が訪れたのは、この星でも一番平和な都市だった。
魔物の脅威から街を守るため、巨大な結界が街を包み込む。
中では、物資が少なくなって来ているとは思えないほど活気があり、メインストリートでは様々な店が賑わいを見せていた。
「ここがママが生まれた街…」
サシャが目を輝かせて、街を見おろす。
「サシャ。ここは唯一平和なの。でもね、それは表面だけなのよ…。」
年長者のアーラミとカミアが悲しそうに両側からサシャの肩に手を置く。