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最後まで
第14章 ―双子―
竜宮城のように美しい宮殿が中心に立つ離島の都市、パンドラ。

青い海に囲まれ、少ないながらも人々の賑わいも途絶えない。

最も、街を闊歩する住民はみな武装し、腰には剣をぶら下げていた。

【ジャミー】と呼ばれる飛竜を従えているのもパンドラの特徴だ。

宮殿には巫女がいる。
巫女は双子で、神託を受けそれを元にパンドラの政治は行われていた。

イチカとフタバもかつてはパンドラで巫女として頂点にいた。

パンドラの端にある小さな民家で生を受けた二人は産まれてすぐ、宮殿に上げられた。

両親は我が子が双子であり、パンドラの頂点である巫女になることを手放しに喜んだ。

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