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最後まで
第14章 ―双子―

イチカ達はお互いに頷きあうと、扉を開け精霊の間に入っていく。

部屋の中には明かりはない。
だが、光る鉱石が含まれた壁一面に満点の星空の様に淡い光がある。

部屋の中心には、小さな池がありイチカとフタバはそこに近づくと膝をついた。

祈りを捧げ、禊を行う儀式をしていると突然後ろから口を塞がれた。

「「!!!」」

そのまま倒され、二人の目の前にはいつの間にか数人に囲まれていた。

「精霊の間で…か。」

「興奮するな。」

「ぐひひ。あの巫女様を頂けるなんてなぁ。」

次々にイチカとフタバに降り注ぐ下品な笑い。

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