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最後まで
第1章 一人目
寂れていた廃墟は、いつの間にか豪邸へと姿を変えていた。
部屋をでたアイク達は、どこからか出した黒いローブを羽織り窓を開ける。
「死神…か。案外違わないか。」
ポツリとアイクが呟く。
そんな呟きをジルは悲しそうに外を見ながら聞いていた。
館の外には、この世界の全てが見えた。
あらゆる場所で争いが行われていた。
ある場所は人々は武器を手に殺しあい、はたまたある平和そうな場所でも虐めや殺人、暴行などがあった。
生物が優しく穏やかに平和で、手を取り合って生きていてほしい。
その思いを実現させるために、二人は策を講じた。
その準備に必要なのが、今回の少女だ。
「さて、あと5人。」
アイクの肩を叩き、ジルはそう言うと窓の外に飛び出した。
「ああ、そうだな。」
二人はある酷い戦争が行われている映像の元へと飛んでいった。