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第16章 地上戦

右へ左へと避けるも前に進まない。

「くっそ。これじゃ全然進めない。しかたない！《終焉》」


業を煮やしたサラターイが、闇の究極魔法を放った。

サラターイから黒い薄い膜が広範囲に広がる。

「いきなりは止めてよ。」

ナイムウォールは慌てて飛び上がる。

この魔法は術者以外にダメージを与える。


前方の軍隊は根こそぎ魔法にハマってしまった。

「おれ…もうダメだ…」

「はぁ…なんか…全部どうでも良くなったよ…。」

「生きてても…良いことない…」

と次々とネガティブになる。
これが《終焉》のダメージだ。

「…いつ見ても言葉が出ない魔法ね…。」

《終焉》は術者が解かない限りその魔法を浴びたものにまとわりつく。