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最後まで
第18章 救済
「そんな事が可能なのか…。」
ポロっと呟いたジルの言葉にシューは苦笑いをしながら
「あんた達が混ざってるからな。俺は…。」
初めてシューの正体が分かった。
「あの日の…産まれてたのか…。」
アイクは困惑した。
ならば、ミルムは四度の出産をしている。
魂が消滅しても可笑しくはなかった。
「あんたたちの疑問もわかる。あの日、産まれた日に俺は母さんと繋がった。」
恐らくそれが作用している…
とシューは続けた。
「俺は母さんを、ミルムを愛している。」
抱き寄せたミルムを優しく見つめたあと、アイク達に力強い怒りの目を向けた。
「あんたたちは、ミハイヤーラだけを愛した。それは父として許せなかった。」