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最後まで
第2章 二人目

「…たま…しい?死神?」

理解出来ない。

そんなお伽噺に出てくる言葉を吐かれて、ますます混乱する。

少女はひたすら頭を嫌嫌と振り、必死に理解しようと思考を巡らせた。

「―!?」

不意にアイクが少女の顔を両手で押さえた。

「なにを―!?」

言うや否や少女の唇は、アイクに塞がれていた。

チュ

―なにかが口の中に…?

軽いリップ音を立てながら、次第に口づけは深くなっていく。

「んぐっ」

爽やかな紅茶の味が口の中に広がっていった。

「もっと飲むか?」

そう言うと、返事をする前に再び口移しで紅茶が流された。

コクっ

喉は酷く渇いていたようで、気持ちがいい。

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