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最後まで
第2章 二人目
「…ん」
少女は頬を撫でる暖かい優しい感触に目を覚ます。
「ここは…」
見たことのない部屋。
自分は先ほどまで、廃墟の中にいたはず。
炎が背後に迫って…
「母さん!!」
ガバっ
思い出した!
食料を!
……………起き上がれない?
「目が覚めたかい?」
ふいに人の声が横から聞こえ、思わず身構える。
敵?
捕まったの?
声の主をみて、涙が零れた。
自らとは違う肌の色、瞳の色、髪の色…。
敵と確信した。
自分の状態も確認した。
ああ、私はあの時捕まったのだ。
少女の様子を見ていて、アイクは小さく息をはいた。
「君は、もう亡くなっている。」
「………は?」
「もう一度言う。君は、もう…」
「そんな筈はないわ!だって私はここにこうして…」
アイクの言葉を聞いて戸惑う少女にアイクは
「死んでいるんだ…。もう…」
目を伏せて言葉を遮った。
「…そん…な…」
大人しくなった少女の頬に手を添え、アイクは真っ直ぐに少女を見た。
「君の魂は俺が拾った。死神の俺が…。」
少女は頬を撫でる暖かい優しい感触に目を覚ます。
「ここは…」
見たことのない部屋。
自分は先ほどまで、廃墟の中にいたはず。
炎が背後に迫って…
「母さん!!」
ガバっ
思い出した!
食料を!
……………起き上がれない?
「目が覚めたかい?」
ふいに人の声が横から聞こえ、思わず身構える。
敵?
捕まったの?
声の主をみて、涙が零れた。
自らとは違う肌の色、瞳の色、髪の色…。
敵と確信した。
自分の状態も確認した。
ああ、私はあの時捕まったのだ。
少女の様子を見ていて、アイクは小さく息をはいた。
「君は、もう亡くなっている。」
「………は?」
「もう一度言う。君は、もう…」
「そんな筈はないわ!だって私はここにこうして…」
アイクの言葉を聞いて戸惑う少女にアイクは
「死んでいるんだ…。もう…」
目を伏せて言葉を遮った。
「…そん…な…」
大人しくなった少女の頬に手を添え、アイクは真っ直ぐに少女を見た。
「君の魂は俺が拾った。死神の俺が…。」