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最後まで
第20章 暴走

アイク達が頑張っているころ、ミルムに頼まれハンザーはシューの様子を見に来ていた。

「この方が私たちを…」

スヤスヤと眠るシューを見つめていると、シューの頬に開けた窓から花びらが飛び込んで着いてしまった。

それをそっと取る。

「あっ」

いきなりハンザーの腕を強くシューは掴んだ。

シューを見ると眠っている。

―ミルム母様と間違ったのね。

ハンザーはそっとシューの手を外そうと手をかけた。

シュルシュルシュル

が、いきなり無数の触手が身体に巻き付いてきた。

「ひゃっ」

絡み付く触手は、ハンザーの動きを封じ身体を這い回る。

「あ!」

触手の先が割れ、身体のあちこちに吸い付いてきた。

「シューさん…起きて…る?」

だが、シューは変わらず眠ったままだ。

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