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最後まで
第22章 別れ
シューが目だけで指す方に視線を移すと、イチカ達がポォ…っと輝いている。

彼女らの表情は優しく、目を閉じ微笑んでいた。

「あ…」

ミルムとミハイヤーラも気づき彼女達を見ている。

花嫁達は皆、どんどん光を増していく。

「あ!みんなぁ!」

ミルムに支えられたミハイヤーラが手を伸ばす。
が、ミルムの手がミハイヤーラに重なった。

「ミハイヤーラ…」

ただ黙って首を振ると涙を流し、彼女達の方を向いてにっこり笑った。

「皆、楽しかったよ!ありがとう!~♪」

ミルムが彼女達を魂の状態に戻れるよう、歌を紡ぐ。

「ミルム…ぅう…」

ミハイヤーラも涙をグイッと拭うと、彼女達に笑顔を向けた。

「さよなら!」

「「~♪」」

ミハイヤーラの歌声も重なった。
花嫁達はそれに答える様に一際光りだし、小さな光の玉に変化した。

光の玉はクルクルと別れを惜しむように部屋を飛び回ると、一斉に窓から天へと上がっていった。
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