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最後まで
第22章 別れ
―兄さん…。
シューを見ると怒っている様にも見える。
―私が不甲斐ないから…
そう思ったのだが、サシャを見ていないようだ。
「ったく…」
呆れたように呟く声が聞こえた。
「はひぃああああ!!」
不意にミハイヤーラの悲鳴が聞こえ、そちらを見ると先程のミルムの様に身体をしならせ、果てていた。
―終わったの?
サシャは状況が掴めない。
キョロキョロと見渡していると暖かい手が頭に乗せられた。
見上げた先にはいつの間にかシューがいて、優しく微笑んでいる。
「よく頑張ったな…。さぁ、お別れだ。」