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第7章 出産

それはまるで、ふわふわと空を飛んでいるように…。

暖かい空気が身体を優しく包み、うっとりするような優しい香りが鼻を擽る。

人形のように可愛らしい少女達が自分にくれたアドバイスに身を任せるとこうまで違うのか。

明るい光が瞼を伝ってシオンに届く。
その先に何が有るのだろう。
そう思って目を開けようとするが、何故か瞼は開かなくなっていた。

―いいや…。気持ちいいからこのまま…。

そう思った瞬間、激しい痛みが一線身体を貫いた。

「―！！！！！」

声にならない悲鳴を上げたあと、目の前が真っ黒になり意識を失った。