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Last Kiss
第1章 さようなら私の春よ…
「……さいてーーっ!」
私はこの部屋の合鍵をフローリングが欠けてもいいような力で床に叩きつけた。
事件はほんの数分前、結婚まで考えた彼氏裕樹の家に仕事が早く終わったのでドッキリで遊びに行くことにした。
まぁ、お互いに"結婚"を考えてたから、まさか裸で女の人とベッドで抱き合ってるなんて思いもしなかった。
そう、…裕樹の浮気で私の春はさよなら
教職では本当に出会いも少ないし、もう結婚なんて一生できない、一生独り身だ…
そう確信して道をトボトボ歩く。なんだかすごく地獄に落とされた気分だった。
ふとある場所を思い出す。独り身の私は今日の予定はもうないのでその場所に向かった。