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Last Kiss
第3章 あなたを知りたい
ジェットコースター、その他にも、急流すべり、コーヒーカップ、メリーゴーランドほとんどを乗り尽くした私たち。
終始変な目で見られた私は居心地が少し悪かったけど、郁人が笑ってくれてるように思えたからそれだけで来て良かったと思った。
結局、雨が降らなかったおかげで閉園時間まで遊べることになりもう帰ろうと一緒に出口に向かっている時、郁人が着いてきていないことに気付いた。
「…郁人?」
呼んでも返事もなく、周りを見渡しても郁人の姿はどこにもなかった。
私は来た道を戻った。
『…半分半分かな。外に出たらずっとさ迷っ
てしまう…それが、怖い…』
『……行きたいとことか、いっぱいある…知り
たいことだって…』
……郁人っ、…今どこにいて、何を知ろうとしてるの…?