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Last Kiss
第4章 埋めたい過去
本当に俺は幸せだった。きっと、今まで生きてきた中で3つの指のうちに入る幸せな出来事だった。
もちろん監督には散々叱られたけど、無事に撮影も終わり、俺は美優に撮影が終わりもう少しで解散になることをメールした。
晋にOKをもらえたことを言うと、びっくりした顔でマジ?マジで?ってしつこく聞いたあと、微妙な顔しておめでとうとか言ってた。
まぁ、ライバルだもんな。でも、晋に1番初めに言いたかった。
「………まさか…っ…」
晋が呟いた言葉は俺の耳には届かなかった。
"了解っ!いつものカフェに向かうね〜!"
美優からのメールを受け取り、解散した後、マネージャーの送りを断り、カフェに向かった。
…またアイツかよ……
少し歩いた時に、前で美優とさっきの男が歩いていた。男友達って…言ってたよな…?
男友達は彼氏との待ち合わせ場所を送る必要はないだろ?
俺が撮影してた時、美優はあいつと何をしてた?
……お願いだから、その腰に回りついている腕を退けてくれ…