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梨華との秘密
第8章 拒絶の代償
 ギリギリと女の身体を鞭の柄で絞りながら、


「朱里、この鞭じゃ足りないだろう。新しいのをやろうかな?」


 そう言いながら、バラ鞭の柄の端をべつの結び目に固定したまま、ベッドルームへ戻った。


「な、なに?なん、、なの?」


 脱衣室から混乱した声が聞こえた。
 バッグの中から、長い乗馬鞭を取り出し、朱里の側に戻った。


「どうした?なにを騒いでるんだい?」


 朱里の腰に軽く手を回し、柔らかい肌の感触を楽しみながら聞いていた。


「な、なぜ、前と、違、、う、」


 彼女の中に、戸惑いの感情と反発、そして淫らに反応する身体への羞恥が入り交じり、混乱していた。
 俺は彼女の疑問に答える代わりに、軽く乗馬鞭に空気を切らせた。
 次の瞬間、経験したことのない痛みに、朱里の唇から大きく悲鳴が上がった。


「ひっぃ、、ひぃ、、ぃっ、、たい、、いっ、ヒィッ、、」


「ふふ、前となんで違うかって?それは、こいつが、お前への罰だからさ!別れてた分の罰を受けてもらうためだ。」


 宣言するように、俺は告げていた。
 同時に鞭をしならせ、ヒュッと空気を切った。
 ビシィッ、白い肌に朱い鞭痕(あと)と、苦痛に耐える女を美しく輝かせた。


「あぅっ、、ば、罰、を、受けて、、ヒィッ、、ゆ、許し、てぇ、、あっ、、ヒッ、、」


「許して、欲しいだって?無理だね。まだ今日の分だって始まってないぞ!ホラッ!」


 ヒュッ、パアンッ、ピチィッ、とヒップから腰へ、腰から背中へ、肌を裂くような音に混じり、鈍く当たりそこねのような音が紛れ込んだ。


「アグッ、ヒッ、あっ、、ィタッ、ヒィッ、、んグッ、な、ギッ、、」


 女の唇から言葉が消え、苦痛に耐える悲鳴と言葉にならない言葉が千切れたように、部屋をみたした。
 パアンッ、ヒュッ、バスっ、と鈍い音が混じるたびに、女の悲鳴が、より激しく部屋を満たした。


「ふふ、乗馬鞭の味はどうだい?当たりそこねみたいに打つ方が効くだろ?だいぶ鞭痕(あと)が綺麗についたね。そろそろ、次に行こうか、朱里。」


 そう言いながら、両手を釣る縄をほどいた。
 力が抜けたようにクタクタと、朱里が床にヘタリこんだ。
 ユックリと背中から支えるように、彼女を抱き止め軽く唇に触れた。
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