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梨華との秘密
第8章 拒絶の代償
 違う、と唇が動いたが、朱里の身体は正直に反応していた。


「この濡れて光ってんのは、なんだい?縄まで濡れて、下に垂れてるこいつはなんだ?言ってみろよ。」


「あぅ、そ、それ、私の、よ、ぅ、。」


 もう一度、鞭に空気を切らせながら、


「私のなんだい?朱里、ちゃんと自分の口で言いな。」


 少し強めの口調で責めながら、乳房の下の縄をつかみひねった。


「あぁ、んん、私、の、お汁、よぅ、、んん、、」


 痛みか、羞恥か、女の白い肌がうねるように動いた。


「ふふふ、よしよし、良く言えたね朱里。ご褒美をやる、お前の大好きな鞭をな。」


 言った瞬間、彼女の顔に衝撃と恐怖が走った。


「ひっ、やっ、やめて!」


 彼女の唇から、引きつった悲鳴が聞こえた。


「いくぞ、朱里。しっかりと味わいな。」


「ひっ、やっ、、いっ、、ひぃ、、あっ、あ、ぁ、、ひっ、、あぅ、、」


 白いハート形のヒップに、ピシィッ、ビシィッ、二度、三度、黒い革のバラ鞭が降り下ろされた。
 両手を頭の上に拘束され、白い肌が鳴るたびに乳房が揺れ、タコ糸がそのたびに揺れ、淫らな悦びを女の身体に与えた。


「ひぐっ、やっ、、ん、やっ、、ひぃ、、やっ、やめ、、いっ、、」


 拒絶の声をあげながら、淫らなあえぎが女の唇からこぼれた。


「ふふふ、いやだ、やめてだ、言いながら、縄が濡れてんのはなんでだい?」


「あっ、ぁあ、、そ、んな、ちがっ、、うぅ、、ひっ、、」


 言葉の鞭が、女の心を打ち、黒い鞭が女の肌に紅い鞭痕(あと)を残し、亀甲に縄の食い込んだ肌から汗と、甘い香りが、俺の加虐の本能を刺激した。


「ふふ、もっと欲しいみたいだな。たっぷり時間はあるからな。」


 言いながら、鞭の柄をヘソの上の縄目に突き刺し、回転させ、縄を捻り上げた。
 ギリギリッと縄の軋む(きしむ)音と同時に、朱里の顔が痛みに耐える顔から、快感に耐えるように変化していた。


「あぅっ、、な、なんで、、こ、こんなの、変、よぅ、、いっ、、」


 唇から否定の言葉を吐きながら、膝から力が抜けたようにガクガクと崩れた。


「あらあら、縄でこすられて気持ち良がってんだ。淫らしい牝犬だな、お前は!」


 なにかを言いたそうな女の唇を、俺は無視した。
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