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梨華との秘密
第4章 娘との日々
 暫く思考停止状態に、。
 しかし、彼女の言う通りにしてあげるのがいいのか、どうか?
 少し、深刻に考えていたが、考え直した。


「うん、たぶん、間違いなく変態だよ。パパも同じ、変態さ。そういえば、明日も塾があるんじゃないんかな、梨華。」


「ううん、明日もないんだ。あさってとしあさってはあるの。パパ、心配してくれてるの?」


 期待のこもった目が、俺を見ていた。


「ああ、自分の娘だからね。心配さ。ふふふ。こらこら、勉強、片付けなさい。じゃないと、明日は無しだな。」


 きゃっと、言って梨華がリビングへ戻っていった。
 全てを片付け終わるころ、三奈がサッパリとした表情で降りてきた。


「ママ、冷たい物でも飲むかい?アルコールはだめだよね?」


「アルコール?良いかな?ね、梨華。」


 ん、目配せしてるぞ。
 まさか?


「いいわよ、ママ。今夜はパパと、お酒を楽しんでも。うふっ。」


 えっ!
 車はどうすんだ?
 まさか、泊まる気か?


「ふ~ん、ここに泊まるんだ?日本酒かい?ビール、ウィスキーもあるよ。」


「う~ん、て、そうね?日本酒かな。ロックで。」


「日本酒、ロック一丁。毎度ありいって、ママ、覚えてたんだね。」


 三奈の顔に歓びと、少しの哀しみと、失ったモノへの懐かしさが浮かんだ。


「えぇ、幸姉さんとあなたが、私に最初に教えてくれた最初のお酒。一番好きな飲み方かな?うふふ。」


 うふふは、いいけど否定しなかったな?
 二人して、泊まる気や!


「うん、やっぱりか。そうそう、二人とも布団かい?ベッドかい?」


「あっ、ベッドにして。でも、そうね、どっちもいらないわ。」


 どっちもいらない?
 帰るのか?
 違う!
 俺のベッドで眠る気だ!


「ふ~ん、じゃあ初めてだけど「川の字」で一緒に寝るんだね。三人一緒かぁ。」


 軽く、いなしたつもりだったけど、甘くなかったぁ。


「川の字って、あこがれだったのよね。スペシャルサービス受けてね。」


 スペシャルサービスって、そっちかぁ~。


「あらら、知らないぞママ。ママを襲っちゃうかも、ね。」


 おどけた調子で言ってみたが、二人を喜ばせただけだった。


「パパ、三人一緒なの!嬉しい、梨華も襲われたいなぁ。ウフッ。」


 やられた!
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