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梨華との秘密
第4章 娘との日々
 まだ一週間あるが、軽い気持ちで断られるよなって感じで、言ってみたが?


「うふふ、面白~い。けど、いいの?可愛い天使とどこかで過ごすんじゃないの?」


 う~ん、痛いところをついてきたなぁ。
 イブを過ごす女性にあてがないわけじゃないけど、まっ、随分連絡もとってないしな。


「うふふ、こんな可愛い天使が二人もいるのに、よその天使に目移りしてる暇はないよ。」


 俺が、そう言うと可愛い小悪魔が、


「ママ、イッチバン可愛い天使がここにいるのに、目移りしてたら罰があたるわ。ね、パパ。」


 梨華が自分を指差しながら言うと、三奈が微笑みながら、


「うふっ、そうね。梨華には誰も勝てないわ。美味しい、冷たくてベタベタしないし。良いお酒ね。」


 チラッと、俺を上目遣いで見ながら、三奈がグラスをあけた。


「もう少し、飲むんかな?それとも、寝るかな?」


 三奈のグラスを受け取ろうと俺は、手を伸ばした。


「どうしよっかなぁ?いいわ、やめておくわ。三人して寝る時に理性を無くしてたくないから。」


「うん、じゃあジュースかお茶でも飲むかい?」


 少し考える風に、アゴに右手の人差し指を当て、


「そうねぇ、いいわ。お水を下さる?」


 三奈のグラスを受け取り、新しいグラスに氷と水を入れた。


「のどを静めなよ。梨華、お代わりは?」


 梨華が軽く手を振り、グラスを持ってキッチンへ立った。
 三奈がグラスをあけ、


「ごちそうさま、梨華上がるわよ。パパ行きましょ。」


「あぁ、三人一緒に行こうか?梨華、おいで。」


 三奈と俺のグラスを流しに置き、三人一緒に階段を登った。
 寝室のドアまできた時、


「ドキドキしてる。よその寝室のぞくことって初めて!」


 独り言のようにつぶやいていたが、梨華と俺に丸聞こえだった。
 ドアノブに手をかけ、うやうやしく二人に向かって俺は、頭をさげながらドアを開けた。


「えぇ、凄~い。広~い。ベッドも大き~い。」


 三奈の驚きの声が、家中に響いた。


「うん、フルダブルだよ。三人じゃ狭いかな?」


「フルダブルって、三人一緒でも大丈夫よ。パジャマに着替えたいわね。けど、、。」


 三奈は俺が用意していたガウンだった。


「隣の部屋にパジャマか部屋着ならあるよ。梨華も見るかね?」
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